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今年10月に創業100周年を迎える理美容の総合メーカー・タカラベルモント㈱(吉川秀隆会長兼社長)は、持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みの一環として、プロフェッショナル専用椅子の製造過程などで発生する廃棄レザー(※)をゼロにすることを目標に、そこから新たな価値を創造する自社工場発のプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」を発足した。
※「廃棄レザー」…同社では「合成革皮」を指す。
プロジェクト名の「Re:bonis(リボニス)」は、「理美容椅子+再生(reborn)」を掛け合わせた造語。「レザーを余すことなく使うために、長年にわたり、効率的なプログラミングを行い、それを日々アップデートしながら裁断を行ってもやむを得ず発生してしまう端材を、再生し活用したい」というプロジェクトメンバーの思いから命名された。
同プロジェクト第1弾は、大阪市阿倍野区に工房を構え、有名美容室のスタイリストも愛用するこだわりのシザーケースなどを製造・販売する㈱waji(菅野裕樹代表取締役)との協業として展開。理美容師のSDGsへの理解を深めるアイテムを制作するほか、BtoC向けの販売を視野に入れた商品開発も計画している。さらに今後は、大阪発のモノづくり企業として、 地域社会や教育に貢献できるような取り組みも行っていくという。
タカラベルモント㈱は、理容室、美容室やエステ・ネイルサロンのほか、医療領域で事業を展開し、国内外約150か国で自社の製品を販売し続けて今年で100周年。これからの100年は、ものづくりに携わる企業として、地域をはじめ社会の持続的な発展に貢献していくとの意向を強く示している。
「理美容椅子+再生(reborn)」を掛け合わせた造語。同社の主力商品であるプロフェッショナル用の“丈夫で壊れにくい椅子”を製造する過程でやむを得ず生じる裁断端材などを再生し、新しい価値を生み出す、自社工場発のプロジェクト。 本プロジェクトを通じ生まれ変わった商品が100年後も、お客さまの「美しい人生をかなえる」ために寄り添えるようなものをつくり、より一層の自社エコシステム確立を目指している。 【プロジェクトメンバー】 大阪工場/土橋一夫(業務部 マネージャー)、白井宏典(技術部) 滋賀機器工場/伊藤芳明(業務部部長)、金澤 茂(製造部 生産技術) 生産企画室/下野光一(マネージャー)
タカラベルモント㈱大阪工場 技術部 白井宏典氏 「入社以来、製造一筋で椅子の製造の仕事に携わってきました。長年、効率的にかつ余剰が出ないようプログラミングをして裁断を行うなど、日々工夫を重ねていましたが、どうしても出てしまう廃棄レザー。これらを活用し、次の100年につながる当社の新しいモノづくりのプロジェクトにしていきたいと思います」
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