美容界ニュース

タカラベルモント㈱が3ブランドの新製品を発表

　理美容・エステティックの総合メーカーであるタカラベルモント㈱（吉川秀隆会長兼社長）は、オンライン新商品発表会 AUTUMN 2021を9月16日（木）に3度の時間帯に分けて配信した。

毛髪・頭皮研究から新製品が続々誕生

　当日は、同社の毛髪研究による新技術を生かした秋の新製品を3ブランドより発表。毛髪の中心軸にある2種類のメデュラをコントロールによってヘアケア効果を高める独自の新技術「ヘアメデュラケア」を採用した商品として、「ピトレティカ」の「ジャグアウト」ラインより『ナイトセラム』『シールドケアマスク』の2品、スパブランド「エステシモ」より「セルサート」の『コアスパライン』、そして次世代ヘアケアブランドとして、同社の主力ブランドを冠して誕生した『ルベルワン』について、各開発担当者がプレゼンテーションを行った。

「ピトレティカ」新製品の説明は、化粧品マーケティング部製品開発課の師岡晃氏が担当。肌の衰えでシワができるのと同様、髪の芯部にあるメデュラがダメージ受けることによって形状がゆがむ「シワ髪」の状態になることを解説し、独自技術の「ヘアメデュラケア」を搭載しシワ髪のケア特化したヘアケアブランド「ピトレティカ」が、今年4月の発売以来、売上が非常に好調であり、シワ髪のケアに対する関心も高まっていることを報告。中でもエイジングケアをコンセプトとした「ジャグアウト」ラインは、売上目標の2倍以上の数値で実績が推移していることも明かした。

▲シワ髪の症状について説明。

　続いて同社化粧品マーケティング部エステシモPR担当の宮崎瞳氏が「エステシモ」ブランドについての説明の中で、2003年よりヘッドスパ専用化粧品の展開を開始していることに言及。当日発表のヘッドスパシリーズ「セルサート」の『コアスパライン』は、40代以上の大人女性の髪の悩みに着目したヘアケアアイテムとして開発されたという。

　自分の髪に自信が持てない大人女性に10年先まで自信が持てる理想の髪づくりへ、前出「ヘアメデュラケア」を全製品に採用していることを告げ、求める髪に応じた『セルサートフォーシンコアスパマスク』『サルサ―トイミュンコアスパマスク』『セルサートミラインコアスパマスク』と3種のヘアマスクと、ハードなダメージを補修する髪用オイル『セルサートプラノアコアスパリピッド』を紹介した。

▲『セルサートコアスパライン』は、求める髪質に合わせた3タイプで構成。

　10月7日デビューのヘアケア新ブランド「ルベルワン」のプレゼンテーションにおいて、化粧品マーケティング部製品開発課の馬場真由子氏は、同ブランドが世界8国で展開されることを発表。開発の経緯として、超乾燥社会とストレスを原因とする頭皮のかゆみに悩む人が増加傾向にあることを挙げ、同製品を髪と頭皮の洗浄以上に「潤う」と「守る」という概念を追求したシャンプーの革新として提案。新発見の天然フラボノイド系成分「αGルチン」の配合により、シャンプーの洗浄能力を落とすことなく洗浄成分を30％カットを実現し、髪の土台となる頭皮に潤いをもたらすとの説明を行なった。

▲世界8か国で展開する新ヘアケアブランド『ルベルワン』のプレゼンテーション。

　サロンでの戦略としては“28日と4分その時間が美を育む”とのキャッチコピーを掲げ、自宅での毎日のシャンプー（28日間）とプロによる4分のケアから持続的な美髪づくりのプログラムを設定。また、易生分解性に優れた洗浄成分の配合により、すすぎ時間が短縮されることから、施術時の節水効果が望めることに触れ、サステイナブルな側面を持ち合わせたブランドであることも強調した。

　プレゼンの後には、日本を代表するサロンオーナーの一人として、HEAVENS代表の小松敦氏のインタビュー映像が流された。「プロフェッショナルならではの製品選び」をテーマとしたトークで小松氏は、製品の評価ポイントとして「技術と同様、一つの根拠を持った上で進化し続けていることが重要」と述べた他、ヘアスタイリストの提案スタンスについては「お客さまのヘアケアに関する知識欲を、プロであるならば先回りして超えていかなくてはならない」と製品を通じて常に学びの姿勢であることの大事さを熱弁した。

　最後は、会員制オンラインストア『BEAUTY CITY』を紹介して発表会は終了となった。