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NPOふくりび、ビューティー&ヘルスケア施設「 TOTONOU」11月オープンへ、クラウドファンディングで支援者を募集

 がん患者のアピアランスサポートや高齢者および障害者を対象とした訪問理美容など、福祉理美容に取り組むNPO法人 全国福祉理美容師養成協会(以下、ふくりび、赤木勝幸理事長、岩岡ひとみ事務局長)は ビューティー&ヘルスケア施設「TOTONOU(ととのう)」を、今年11月、愛知県長久手市に開設することを計画。

「美容×嚥下食×本棚のサードプレイスを! 患者や高齢者と家族を支えたい」のタイトルで、クラウドファンディングの支援者を募っている。

全国一若い地域で、安心できる街づくりのモデルケースに

 ふくりびはではこれまで、がん患者へのアピアランスサポートを展開する中で、患者の家族は、患者と同等か、もしくはそれ以上に心のケアを必要としている場合があることを確認し、介護の現場において患者を必死に支える家族にも、支えや癒やしが求められていることを提唱。

 加えて、がん患者の外見的なサポートだけでなく、きれいになったら家族と一緒に出かけたくなるような拠点をつくることで、新しい出会いや体験を提供したいとの思いから、今回のプロジェクトを始動。 医療・介護の垣根を超え活動で得た知見から、「ここに来ると安心する」と利用者に感じてもらえる拠点を目指すという。

全国一若い地域で、安心できる街づくりのモデルケースに
▲一大プロジェクトに取り組む、ふくりび赤木勝幸理事長(写真右)と岩岡ひとみ事務局長。

 愛知県長久手市のでの開設を予定しているビューティー&ヘルスケア施設「TOTONOU」では、これまで主軸としてきた「美容」をベースとしたアピアランスサポートに加え、飲み込みが困難な人に向けた「嚥下食」の提供、新たな学びや出会いが広がる「本棚」をプラスした地域コミュニティーを展開していく意向だ。

 今年11月のオープンを予定しており、総工費1億7,000万円以上が見込まれている。その資金の一部をクラウドファンディング募集のWEBサイトREADYFORで募っており、金額により18種のリターンを設定。がん治療経験者である元SKE48のタレント・声優の矢方美紀さんも応援のメッセージを寄せている。

募集サイトはこちら>>

「TOTONOU」内に設置される主な施設

アピアランスサポートセンターながくて「あぴサポながくて」
「あぴサポあいち」、「あぴサポTOKYO」に次ぐ、ふくりび直営3店舗目のセンター。医療用ウイッグをはじめとするがん患者の髪・肌・爪の悩みに応えるトータルビューティーを提案する。治療後に生えるくせ毛や、部分的に髪が生え揃わないといった相談など、長期にわたるサポートへのニーズに応える。

嚥下・食育・本棚カフェ「Kam Yom」
全国でも稀有な嚥下食を提供するカフェ。病気の副作用がある人や高齢者、障害者、赤ちゃんが安心して食べられる、栄養や飲み込みに配慮したとろみ食やミキサー食などを提供。
カフェ内には本棚も併設。知識や教養目的だけでなく、自分に合った本を読むことによりリラックス状態を促し、ストレス軽減につなげる効果を期待するもの。

本棚コミュニティー「ながくて大学」
施設内の吹き抜けに設置された大きな本棚に約6,000冊の書籍を収蔵。本棚の本を読めるだけではなく、自分の好きな本を地域住民と共有できる「一棚オーナー」も募集!
「ながくて大学」と題し、本を通じた学びや交流を楽しめるイベントなど、地域の子どもと大人が一緒に学べる場として開講を予定。

「TOTONOU」内に設置される主な施設
▲「TOTONOU」完成予定図。

 なお、施設の建設地として長久手を選んだ理由として、平均年齢40.2歳と全国で最も若い街であり、「TOTONOU」があることで、居心地が良く安心感のある街づくりという未来創造に適した地域であることを挙げている。

2022.04.25
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