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「Japan Hairdressing Awards 2022」グランプリが決定! 第33回JHA授賞式開催

 イギリスのBHA(BRITISH HAIRDRESSING AWARDS)を範とした、国内最高峰のフォトコンペティション「Japan Hairdressing Awards 2022(JHA、ジャパン・ヘアドレッシング・アワーズ)」の第33回授賞式が、11月14日(月)、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行われた。当日は、アワード関係者とファイナリストとそのスタッフのみが出席。昨年と同様、YouTubeのライブで会場の様子が配信された。

「グランプリをとっても全く満足していない。これかからも続けていきたい」

 冒頭、主催者である(一社)ジャパン・ヘアドレッシング・アワーズ・アソシエーション(JHAA)の役員紹介があった後、開会のあいさつに立ったJHAの藤本圭哉運営委員長は、コロナ禍で授賞式の開催にこぎ着けたことについての謝辞を述べた上で、「業界の錚々たるメンバーの審査により、ファイナリストに選ばれたこと自体に価値がある」とノミネート者を讃えると共に、「この1年ここを目標に頑張ってきた、ではなく10年、20年続けてやっと夢がかなったといった声も見られ、背筋が伸びる思い。一方で、何百もの声にならなかった悔しい思いがあると想像できる。JHAは、そういった本気で向き合っている人に育てられ、美容業界も前に進んでいる」と約30年で築かれた同イベントの存在意義を反芻し、乾杯発声へと移った。

「グランプリをとっても全く満足していない。これかからも続けていきたい」
▲開会あいさつでJHAへの思いを語る藤本圭哉実行委員長。

 審査員紹介の後、昨年より新設された「SALON TEAM OF THE YEAR」より審査結果の発表がスタートし、例年通り「AREA STYLIST OF THE YEAR」「RISING STAR OF THE YEAR」に続いて、オフィシャル部門の「NEWCOMER OF THE YEAR」、そして「JAPAN HAIRDRESSER OF THE YEAR」が発表された。

 今年最も輝いていた美容師としてJHAグランプリにコールされたのは、愛知県の照屋寛倖氏[in chelsea]。喜びの感情はやや抑え気味に表彰のステージに立ち「最近は、どうしたらクリエイションを盛り上げられるか聞かれる機会が増えた。この場所に来て実感したのは、クリエイションに取り組んでいる僕らが続けていくことで、皆に浸透してこの世界に足を踏み入れるようになるはず。グランプリをいただきましたが僕は全く満足していない。まだま続けていきたい」とどん欲な姿勢を示した。

▲グランプリ受賞までの紆余曲折を振り返った照屋寛倖氏のスピーチ。

 この日、AREA STYLIST OF THE YEARの中部エリア賞を受賞した佐藤哲也氏[Regalo]は、照屋氏が主宰する照屋塾に参加しており、作品撮りも締切直前でメンバーの協力を得ながら、撮影も照屋氏が手掛けたことを明かし、感謝のコメントを述べるなど、JHAやクリエイションを軸に、美容師同士のネットワークが広がっていることも示された。

 なお、冒頭のあいさつで藤本運営委員長は、2023年よりレギュレーションから、美容専門誌の作品掲載本数の規定を撤廃することを発表。「スタート当初は、美容専門誌が美容師の創作のプラットフォームになっていたが、現在はSNSの普及など、発信の方法が大きく様変わりしたため」と理由を説明した。

 閉会のあいさつでJHAA・蒲生 茂理事長は「開会前、高橋マサトモさんが“自分が第1回の新人賞だった”という話で懐かしんだ。歴代のグランプリを見て、実に多くの高名な美容師を輩出してきたアワードと改めて感じている。来年からルールが変更し、チャンスを得る機会もより増えいくと思う」と今後の期待を語った。

▲閉会あいさつで次回へ向けての期待を語るJHAA・蒲生 茂理事長。

2022 OFFICIAL AWARDS
JAPAN HAIRDRESSER OF THE YEAR(大賞)

2022 OFFICIAL AWARDS<br />
JAPAN HAIRDRESSER OF THE YEAR(大賞)<br />

グランプリ
照屋 寛倖
[in chelsea]
©JHA

 

準グランプリ
宮田 誠規
[broche]
©JHA

 

NEWCOMER OF THE YEAR(新人賞)

NEWCOMER OF THE YEAR(新人賞)

最優秀新人賞
梶原 康
[NAP]
©IZANAGI

 

優秀新人賞
衛藤 力
[eto®.___yellow biyō]
©TOKYO FASHON EDGE

 

2022 APPLICATION AWARDS
RISING STAR OF THE YEAR(ライジングスター賞)

2022 APPLICATION AWARDS<br />
RISING STAR OF THE YEAR(ライジングスター賞)

最優秀賞

[NEUF]

 

優秀賞
赤井めぐみ
[coyen]

 

HAIR MODE賞
成田堅太朗
[N]

 

AREA STYLIST OF THE YEAR(各エリア賞)

AREA STYLIST OF THE YEAR(各エリア賞)

北海道・東北エリア賞
野田忠嗣
[LUCE hair]

 

東京エリア賞
小島翔太
[N]

 

関東エリア賞
渡邉哲也
[mirror]

 

中部エリア賞
佐藤 哲也
[Regalo]

 

近畿エリア賞
由良 武志
[Lewes]

 

中国・四国エリア賞
藤原 康哲
[CATENA]

 

 

九州・沖縄エリア賞
澤田 秀人
[STORE]

 

SALON TEAM OF THE YEAR(サロンチーム賞)

SALON TEAM OF THE YEAR(サロンチーム賞)

サロンチーム賞
PEEK-A-BOO(東京都)
(寺岡 幸紘、栗原 貴史、森嶋 謙介、木下 美咲)

2022.11.18
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