コタ（株）が「2024年度 代理店会議」を開催

さらなる「美容業界の近代化」を目指した新たな取り組みと新製品を発表

　開会のあいさつに立った小田社長は、日ごろの謝意を述べた後、世界情勢や日本の経済状況に触れ、「エネルギーや食糧の供給、さらには原料価格の高騰が続いている」との懸念を表した。一方、同社は2023年3月に大阪支店の移転とスタジオの設置、さらに同年4月には福岡支店の開設と、営業拠点の強化を図り、また工場内への製造タンクの増設や保管倉庫の竣工、本社隣接地の土地取得など、より安定的に高品質な製品を届ける体制が充実したことを報告した。

 　さらに、2024年1月に同社製品の非正規販売を行った化粧品販売会社の経営者が逮捕された報道について「非正規販売対策と警察、代理店の協力により逮捕に至り、一部メディアで報道されたことから、非正規販売業者に大きなダメージを与えることができた。今後も非正規販売対策にご理解とご協力をお願いしたい」と代理店各位への協力を仰ぐと共に、非正規販売に対する毅然とした態度を示した。

 　続けて、毎年11月～12月に開催している「コタ全国店販コンクール」の実績について、2023年は参加美容室軒数と販売総額が共に昨年度を上回る結果となったことを報告した。小田社長は「引き続き年末に向けて、店販を通じたお客さまとの信頼関係づくりに注力していただき、今年のコタ全国店販コンクールでも、多くの参加店において昨年以上の実績を残していただきたい」と述べ、あいさつを締めくくった。

▲美容を取り巻く世界情勢について見解を述べる小田博英社長。

営業施策2024「COTA MISSION」

　次に登壇した松下 淳営業第一部長は、今年度の具体的な営業施策を発表。同社の創業精神である「美容業界（美容室経営）の近代化」を実現するための独自のビジネスモデルである「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」と「旬報店システムを軸としたコンサルティングセールス」の重要性を改めて唱えた。

 　そして、新たな表彰制度として4月から「新規旬報店開拓賞」の新設を発表し、「私たちも代理店に寄り添いながら新規旬報店開拓のために動いていきたい」と意気込みを語った。

 　さらに美容室における店販製品の販売機会損失防止と、非正規販売撲滅のための施策として昨年からスタートした、コタ公式会員制ECサイト『コタストア』では、利便性向上のために取扱製品を拡大するなど、順次システム改修を実施することを報告し、コタストア導入推進のさらなる協力を呼び掛けた。

 　最後に「物流業界2024年問題」を取り上げ、これまで通りに製品が届かなくなる可能性について言及し「時間と量、共に余裕を持った在庫管理をお願いします」と、代理店各位に協力を賜り、営業施策の発表を終えた。

▲営業施策を発表する松下 淳営業第一部長。

新製品『コタカラー ニュート グレイ』の発売について

　髙瀬修一研究部長からは、2024年5月9日（木）発売の、新製品『コタカラー ニュート グレイ』について、開発経緯やその特長、市場における可能性についてプレゼンテーションが行われた。

 　同製品は『ブラウンを最高の味方に。』をコンセプトとし、白髪がしっかりときれいに染まることにこだわって開発。「赤みや濁りを抑えた透明感のある美しいブラウンへと仕上がる特長の製品である」と紹介。さらに需要の高い8トーン以下のグレイカラーゾーン（※図1）において高品質な製品を提供することで、美容室で施術する方を増やし、一人でも多くの女性を髪からもっときれいにすることを目指す」と説明した。

美容業界の近代化に向けて

　引き続き、新規代理店の紹介と2023コタ全国新規開拓コンクールの表彰、そして代理店表彰が行われた。

 　ステージでは表彰された代理店の代表者がスピーチを行い、美容業界の近代化に向けての意気込みを熱く語った。また従業員への謝意や目標を発表し、非正規販売対策を行う共に「美容室様をサポートし、売上に貢献することで再び表彰されるよう頑張りたい」と決意を述べ、表彰式は盛大な拍手に包まれて終了。その後の懇親パーティーでは、出席代理店と同社社員による活発な意見交換が行われた。

 　この代理店会議は、同社が掲げるビジョンに共感する代理店が、全国から一堂に会するイベント。新製品の発売を控える同社と、代理店のさらなる活躍を予感させ、代理店会議は盛会のうちに終えられた。