今年で創業50周年を迎える(株)b-ex(福井敏浩社長)が、2024年度の事業報告と、25年度の事業方針を公表した。
同社は24年度、「Year of b-ex color」をテーマに掲げ、ヘアカラー戦略の強化に努めてきたが、特に昨年6月に新発売した『KIRATERA(キラテラ)』がマーケットに広く受け入れられ、KIRATERAの年間売上は、当初設定した目標比で127%と、予算を大きく上回った。それによって、ヘアカラー領域全体も、昨年比107%と伸張。b-exの前身である(株)モルトベーネ時代も含め、美容業界ではヘアケアに強いメーカーと認知されているが、現在の売上構成比は、へアカラー・ヘアケア・スタイリングの各カテゴリーがおおよそ均等であり、バランスが取れた構成となっている。

今年度の同社テーマは「b-expand(ビーエクスパンド)」。創業50周年の今年を、これまでの感謝とともに、これからの拡張・拡大へのスタートの年と位置付けている。その一環として、創業時と現在のコーポレートカラーを融合した50周年記念ロゴを、佐藤可士和氏のデザインにより作成。「アジアNo.1のプロフェッショナル&クリーンビューティー企業グループ」を目指すと宣言する。

新製品計画としては、ヘアカラー毛のケアを念頭に置いた、香り豊かなヘアオイル『Orchidée(オルキデ:フランス語で蘭の意味)』を4月に発売予定。また、『KIRATERA』の追加色を9月にリリースし、プロモーションにもさらに注力することで、全国へ広く浸透を図る。さらに、『Deep Layer(ディープレイヤー)』のラインアップも追加し、同ブランドの拡張を目指す。なお、スタイリングブランドは『mm(ミリ)』、『Orchidée』『LORETTA AIMER(ロレッタエメ)』に集約し、『Loretta(ロレッタ)』はコンシューマーブランドへ転換する構想だ。
一方、美容業界への貢献活動として、昨年度は「公益財団法人 b-ex財団」を設立し、美容学校生への奨学金支給を開始。今年度は、10月21日に東京・両国国技館で3,000人規模のイベントを開催し、参加者へ「体験」「新時代」「感動」を届けるとの意向を打ち出している。
