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「ハッピー・ママフェスタ 2015 説明記者会見」 /一般社団法人国際総合ビューティスト協会

人材不足のヘアサロンに朗報!? 復職めざすママさん美容師を橋渡し

 一般社団法人国際総合ビューティスト協会(本部・名古屋市、日比谷美奈子代表理事)は12月26日㈮午後2時より、名古屋市中区の中日新聞社にて記者会見を開き、きたる3月13日㈮から15日㈰の3日間、同市内のナゴヤドームで開催される「ハッピー・ママフェスタ 2015」の概要と、同イベント内で予定されているママさん美容師の復職支援プロジェクトについての説明を行なった。

 〝史上最大級ママ向け大型イベント〟とも称される同フェスタ(主催・同フェスタ実行委員会【中日新聞社、テレビ愛知、ナゴヤドーム】、共催・日本財団、後援・厚生労働省、経済産業省、愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市など)は2013年にスタートし、今回で3回目の開催。出産や育児などで仕事から離れているママさんを対象とした求人ブースをはじめママさん同士の団体100グループ以上を集めた情報発信、人気芸人によるお笑いライブ、同伴の子供を対象としたキッズ向けコンテンツ、料理やファッションなどをテーマとしたママさん向けセミナーの開催など幅広い内容。第1回が来場者数9万5100人(協賛15社・出展103社)、昨年が来場者数10万5316人(協賛16社・出展116社)というスケールで今回も10万人の来場目標を掲げており、地元テレビ局や新聞社の支援を得て大々的な事前告知やニュース報道が決定している。

 同協会では、このイベント内でヘアアレンジブース「ハッピーママ ビューティサロン」を出展。協賛サロンを地元から公募し、その中から実際にサロンで働く現役のママさん美容師を中心に、来場者のヘアを担当する。そして、来場したママさんたちの中に潜在的に存在している有資格者を対象に、施術時間を利用してサロンの人材募集や育児と仕事の両立などについての情報を提供。また、ヘアアレンジの前後に、隣接する〝復職支援ブース〟にてプロジェクトの説明および求人サロンを紹介する。これらを通じて休職中の美容師と、人材を欲しているサロンをつなぐ試み(対象地域:愛知・岐阜・三重)に取り組む構えだ。この日の記者会見に地元のサロン経営者やディーラー関係者らの姿もあった事からも、美容師経験者や有資格者に主眼を置いた人材募集に関わる新たなプロジェクトへの関心の高さが窺えた。

 日比谷代表理事は「幼い子供を抱えるママさんたちは、仕事へ復帰する際の条件として『自宅から近い』『(急病などアクシデントの際に)子供の元へ10分以内に駆けつけられる立地』を挙げる方が多い」と述べた上で、復職を目指す女性美容師支援の一環として「ママインターンシップ制度」(仮称)(3ヵ月間、サロンで職場体験でき、その間の人件費は国が支援)の導入等を示唆し、同協会が休眠美容師とサロンをつなぐ橋渡し役を務める概要を説明した。
 質疑応答では、「ブライダル業界では(家族の仕事や学校が休みの)土・日限定で、一日2〜3時間だけでも人手が欲しいというニーズがある。こうした分野への紹介はあるのか」などといった質問が相次いだ。

 協賛サロンならびに協賛メーカー、ディーラー(いずれも有料)の申込は本誌発売時点では既に終了。過去の来場者データによると、同フェスタに来場するママさんの83%が愛知県内在住、残りは岐阜(7%)、三重(5%)、静岡(2%)、その他関西圏(3%)である事、また前述のように「自宅から近い」「子供をすぐに迎えに行ける立地」を希望している事などから、主に愛知・岐阜・三重のサロンが出展する見込み。なおヘアアレンジブースは、来場したママさんとキッズたちが対象。前回開催時は連日60〜90分待ちの人気コーナーだった。ブースでは、協賛メーカーの商材が使用される予定となっている。

 育児中のママと一口に言っても、置かれている状況は一人ひとり異なる。今すぐ復職したいママもいれば、子供が小学校に入学する数年後の復職を漠然と考えているママなど十人十色だ。こうした個別対応を可能にするため、同協会では長いスパンでの復職支援を計画しており、定期的な情報提供やイベント実施などにより、美容との接点を途切れないようにするという。

 この「母親のライフステージに合った復職支援」は今後、他地域での開催に向けて準備を進めているとの事。詳しくは同協会(TEL:052-339-0320)へ。

復職支援の概要を説明する日比谷美奈子代表理事

ママ美容師の登録から復職へのスキーム

❶ブースに設置したママ美容師登録サロンにて、復職を希望するママ美容師が仮登録する。
❷子育てなどママ美容師の各ステージに応じた情報、イベントを随時配信し、美容との接点が途切れないようにする。
❸ママ美容師の望むタイミングで復職就業支援や美容技術の再教育を行なう。
❹旬な技術の習得や新しい薬剤などについて学び、サロンワークへの自信を取り戻してもらい、復職につなげる
(復職をまだ考えていないママ美容師も仮登録してもらう事で、ママ美容師のその後のフォローアップを適宜実施する)。

2014.12.26
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