新井会 アップ講習

最高の技術とデザインをその道の達人から学ぶ。首都圏にサロンを展開するAshグループ(吉原直樹創業会長)は長年にわたり、外部講師による講習会に力を入れている。セット＆アップに関しては、新井唯夫氏が会長を務める美容研究全国新井会より、1年に10回程度のカリキュラムで技術指導を受けている。この講習会は、グループ企業の教育会社が主催。講習会の参加は任意で、受講者は講習料を支払い自主練習として臨んでいる。また会社や所属FCからのバックアップがあるため、格安での受講が可能だ。業界トップの講師による講習は、技術研鑽と同時に”教え方”を学ぶことができ、指導者の育成にもつながるとAshグループでは考えている。

8月24日（金）に行なわれたアップ講習は、新井氏から直接指導を受けられる貴重なチャンス。アシスタントから店長、FCオーナーまで幅広いキャリアのスタッフがグループ各店から集った。

講習は、新井氏による技術展示と解説に続き、受講生が持参したウイッグで実践する形式で進行。「表面の模様感だけでつくる簡単なアップ」「ひねり一束にトップの動きを加えたアップ」の2スタイルを、 新井氏自らが受講生のテーブルをまわりながら指導した。

その後、新たな試みとして、サロンワークでの需要が高いショートヘアのセットについての技術展示が行なわれた。このほど発売された新井氏の著書『ショート～ミディアムのフォーマルセット入門』（小社刊）をベースに、同書にも収録されている「フィンガーウエーブ風のセットデザイン」1スタイルの技術プロセスを披露。仕込みから逆毛テクニック、表面の質感づくり、さらにはフロントの立ち上げ方など、サロンワークに生かせる技術を丁寧に解説。受講者は、食い入るように新井氏の手技を見つめ、自らのものにしようと真剣な表情で解説に聴き入っていた。

▲新井氏によるショートのセットの技術展示の様子。

▲受講者の表情は真剣そのもの。

▲社内アップ講習の講師を務める小野浩史クリエイティブディレクターも参加。

▲しっかり留まるピンの留め方を解説。

▲新井氏を囲んで質問をする参加者ら。