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酸性域や中性域のヘアセット料を数多く発信してきた、ボヤージュコスメティックス。その「アンリミット」ブランドに、高pHのアルカリストレートパーマ剤『アンリミット ストレートEXハード』が新たに加わった。なぜ今“アルカリ”なのか? 代表の安藤順政さんに開発の背景を尋ねる。
『アンリミット ストレートEXハード』
明るいヘアカラーや、ツヤ髪などダメージを感じさせない質感の人気が定着する中で、酸性のストレートパーマ剤が広く使われるようになった。現役の美容師で、美容メーカー・ボヤージュコスメティックスの代表でもある安藤順政さんは、自身も酸性域や中性域の粧剤開発を多く手掛ける一方で、その使いこなしには難しさもあると語る。
「酸性の薬剤の場合は放置時間が長かったり、ドライ時の脱水やアイロンの熱置きが必要だったりと、アルカリストレートとは異なる知識と技術が求められます。ハイダメージ毛に対応できるなどメリットは多いものの、強いクセは伸ばしづらいと感じている人も多いのではないでしょうか」
こうした背景から開発されたのが、アルカリストレートパーマ剤『アンリミット ストレートEXハード』だ。他の「アンリミット」製品と同様、ダメージレスでツヤやかな質感を表現しつつ、短時間でしっかり伸ばせる薬剤を目指したと言う。
「最大の特徴はアルカリ剤を一切配合せずに、高いpHを実現したことです。これによって、従来のアルカリストレートにありがちな過度なダメージや、きしむような硬さを出すことなく、シンプルな施術でクセを伸ばすことができます。放置時間も10~15分程度でOKですし、アイロン操作もスッと通すだけで十分なので、2時間もあれば施術を終えられると思いますね」
具体的なスペックは上記の通りで“健康毛からローダメージ毛向き”な印象だが、「想像以上にさまざまな状態の髪に対応できる」と安藤さん。
「カラー履歴のあるエイジング毛やワンブリーチ毛くらいまでなら『ストレートEXハード』単品で施術することができます。もちろんpHは高いのでクタッとはしますが、時間を置いても極端に軟化することはありません。仕上がりは、自然なやわらかさと適度な弾力がある、バランスの取れた風合いになりますね。これは一美容師としての体感ですが、やはりMEA(モノエタノールアミン)やアンモニアといったアルカリ剤を配合していないことが大きいと感じます。他の『アンリミット』製品には、アルカリ剤にアミノ酸の一種であるアルギニンを使っていますが、やはりMEAやアンモニアと比べて対応できるダメージレベルの幅が広く、髪への負担も少ない印象があります。さらに、『ストレートEXハード』はアルカリ剤自体を使っていないので、従来のアルカリストレートパーマ剤のデメリットを解消した、非常に使いやすいアイテムとなっています」
では、ノンアルカリながら高いpHはどのように実現したのかというと、還元剤に秘密があると言う。
「チオグリセリンの他、いわゆる“フリーシステアミン”を使っています。この還元剤自体がアルカリ性なので、アルカリ剤でpHを上げる必要がないんですね。また、一般的なハードタイプの薬剤と比べて還元剤の配合量は少ないのですが、チオグリセリンもシステアミンもpH9前後でよく働くという特徴がありますから、クセの伸びが悪いといったこともありません」
ボヤージュコスメティックスの「アンリミット」シリーズは、酸性から微アルカリまで幅広いラインアップをそろえており、髪の状態に応じて組み合わせられることも大きな魅力となっている。それは『ストレートEXハード』も例外ではない。特に中性域の薬剤にミックスすることで、強いクセがあるハイダメージ毛にも対応できるなど、より施術の幅を広げることが可能となるそうだ。
「普段から中性や酸性の薬剤を使っている方であれば、まずは添加剤として活用してみるとよいでしょう。硬い髪や後頭部の内側の強いクセなど伸ばしにくい部分も、手間を掛けずに施術することができると思います。加えて、一般的にpHが低い薬剤での施術はドライやアイロン工程の難易度が高く、限られたスタッフしかヘルプに入れないことも多いようですが、『ストレートEXハード』を活用すれば薬剤の力でクセをしっかり伸ばすことができるので、若手のアシスタントでも施術に参加しやすくなるはずです」
さらに安藤さんは、今こそストレートメニューを見直し、整理するタイミングだと語る。
「本来、ストレート施術は酸性かアルカリ性かのどちらか一方に偏るのではなく、髪の状態に応じて使い分けることが、仕上がりにおいても、サロン運営においても大切です。この点で、従来のアルカリ施術のデメリットを解消した『ストレートEXハード』は、とても使いやすい製品だと自負しています。ぜひ、新感覚のアルカリストレートを体感していただきたいですね」
『アンリミット ストレートEXハード』がかなえる5つのこと
(1)過膨潤・過軟化させずに強いクセに対応
(2)短時間でもしっかりクセを伸ばせる
(3)従来通りのテクニックだから誰でも使える
(4)健康毛からカラー履歴のあるエイジング毛まで、幅広く使える
(5)他の薬剤と組み合わせれば、さまざまな髪質やダメージ毛にアプローチできる
“ダメージレスでツヤやかな質感”を表現する「アンリミット」シリーズに、新たに加わった『ストレートEXハード』。改めてその特徴を押さえよう。
弱酸性~中性域の薬剤を多数取りそろえる「アンリミット」シリーズは、複雑履歴毛など多様なコンディションに合わせてカスタマイズできる点が大きな魅力。そこに、シリーズ史上最もpHの高い『ストレートEXハード』が加わり、強いクセにも対応。よりシンプルな施術で幅広い髪へのアプローチが可能となった。また、アルカリ剤フリーとしたことで、従来のアルカリストレートに見られる過度な膨潤・軟化といったリスクの軽減を実現。
そもそもアンモニアやモノエタノールアミンといったアルカリ剤は、薬剤のpHを上げる目的で配合されている。髪を膨潤させ、パーマ剤の浸透を良くして還元反応を促進させるためだ。ではなぜ『ストレートEXハード』は高pHなのにも関わらずアルカリ剤不使用なのかと言うと、“フリーシステアミン”という還元剤を配合しているから。このシステアミン自体が、多くのパーマ剤に配合されているシステアミンHCl※1 と異なり高いpHを示すため、別途アルカリ剤を添加せずとも髪を膨潤・軟化させられるというわけだ。
※1 システアミンHCl…システアミン塩酸塩。本来、アルカリ性のシステアミン(=フリーシステアミン)に塩酸を加えて中和させたもの
■エイジング毛・ダメージ毛なら『クオレ 00ケラティストコンク』(pH8.0)を添加
ジマレイン酸や活性ケラチンにより、損傷したS-S結合を補修する処理剤。『ストレートEXハード』に10%添加することで、エイジング毛やダメージ毛の強度を正常な状態に近づけ、質感を向上させる。
■硬くて太いバージン毛なら『アンリミット スパイス A』(pH7.0/チオ濃度50%)を添加
チオを高濃度に配合した添加剤。『ストレートEXハード』に5%加えて還元値を上げれば、いわゆる“スーパーハード”に。硬毛太毛のバージン毛など、よりクセを伸ばしにくい髪質に簡単にアプローチすることが可能となる。
■ハイダメージ毛なら『アンリミット ストレートEX』(pH6.8/アルカリ度0mL/還元値7.0)に添加
システアミンHClを高濃度に配合した中性のクリームタイプ1剤。これに『ストレートEXハード』を10~20%添加することで、ハイトーン毛などダメージが進行した髪の強いクセを、より伸ばしやすくすることができる。
さまざまなコンディションの“強いクセ”へのアプローチ事例を紹介。『ストレートEXハード』の単品使いから他の薬剤との組み合わせ方まで、使いこなしの参考にしてほしい。
株式会社ボヤージュコスメティックス
TEL:03-6321-2543
HP:https://voyagecosmetics.co.jp/
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