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HAIR MODE 2016年6月号 誌上コンテスト結果発表

若手ヘアデザイナーの育成とスキルアップを目指し、厳正な評価を行なっている同コンテスト。
1962年の幕開け以降、54年の歴史のなかで多くの著名スタイリストを輩出してきました。時代性があるか、テーマが反映されているか、シンプルに構成されているか、モデルに似合っているか――。これが、コンテストの趣旨となっています。自分の基礎力を見つめ直したい、力を試したいという方はぜひ挑戦してください。

課題

髪飾りを使用したカジュアルなアップスタイル

総評

構成の発想の自由さが良い。アップになると、質感表現に難あり

テーマに「カジュアルな」という言葉があったためか、自由にデザイン構成をしている人が多く、幅広い発想をおもしろく拝見しました。編み込みブームを経て、アップスタイルにおける柔軟性が高まり、つくり方が自由に――それは美容師だけではなくてお客さまもですが――頭がやわらかくなっている証拠だと思います。全体的に技術レベルは高いのですが、ウエーブやパーマがテーマのときのラフな動きのつくり方に比べて、アップになったとたん、質感が粗くなる傾向を感じました。まとめ始める前の下準備を、思っている以上にもっとていねいに手掛けたほうが良いかと思います。夜会巻きなどの面構成のスタイルでない場合、ほぼ生の髪をそのまま、まとめ始めている方もいるのではないでしょうか? カジュアルといっても、洗いざらしのままでいいわけではないので、もう少し下準備に手間をかけると髪をキレイに見せられたり、繊細な動きをつくれたり、お客さまが自分ではつくれない質感を表現したりできることにつながると思います。掲載後半や選外の作品では、かなりフォーマルなものが多かったです。印象を左右しているのは、アクセサリー選びのセンスだったりするのですが、そのセンスや時代性も審査の観点に含まれます。「カジュアルな」という言葉が求めるものを、もう一段、掘り下げてください。

『HAIR MODE』編集長 小池入江

佳作

西森由貴
SHISEIDO(東京都港区)
関西美容専門学校卒(美容歴7年)

佳作
佳作
編集長からのコメント:
テーマ表現以前に、センスの良さを感じる作品です。アクセサリーを含めボヘミアンチックなニュアンスが、モデルの顔立ちによく似合っています。そこにパープルのマスカラやヘルシーな肌の質感を組み合わせることで、新鮮なトレンド感も表現できています。バックからフォワードに髪を持ってきて、フロントのデザインをメインにして構成するというアイデアもおもしろい。ただ、技術的な面で、もう一押しほしいところ。

佳作

阿保麻都香
SHISEIDO(東京都港区)
資生堂美容技術専門学校(美容歴8年)

佳作
佳作
編集長からのコメント:
ヘアカラーが入った毛束をフロントに持ってきているところがアップスタイルならではで、それを生かしてデザインを構成している点がとても良いなと思いました。アイデア的なことは完璧ですが、フロントのベースの毛流れや微妙なパートのつけ方、ラフにざっくりシニヨンにまとめた毛束の動きがもう一歩。また、リボンに縫うように細い毛先をかけていますが、これがあまりていねいにつくられていないので気になりました。
2016.06.01
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