「第19回ホットヘアデザインフォトコンテスト」グラン...
(株)トリコインダストリーズ主催による、優れたヘアアイロンの技術と世界観(感)を競う第19回ホットヘアデザイ...
若手ヘアデザイナーの育成とスキルアップを目指し、厳正な評価を行なっている同コンテスト。
1962年の幕開け以降、54年の歴史のなかで多くの著名スタイリストを輩出してきました。時代性があるか、テーマが反映されているか、シンプルに構成されているか、モデルに似合っているか――。これが、コンテストの趣旨となっています。自分の基礎力を見つめ直したい、力を試したいという方はぜひ挑戦してください。
質感をミックスしたスタイル
その質感に必然性はあるか?
準佳作の前半までに掲載されている作品は、ヘアカラーでも質感を強調していたり、カーリーとウエットなど極端な質感をひとつのヘアデザインに盛り込んだりしながら、見どころのある仕上がりを追求していました。テーマを大切にしながらも、ヘアデザイン自体の完成度を追求しようとしていて、質感がミックスされていることにヘアデザイン上の必然性があるように感じられました。デザイン構成としてオリジナリティがあるし、意識的に作品づくりに取り組んでいるということが伝わってきておもしろかったです。ただ、その質感が写真に撮ったときにきれいに見えていなかったり、モデルへの似合わせという点でもう一歩だったり、という理由で月間賞が出ませんでした。一方、後半や選外の作品は、意欲的ではあるものの、ヘアデザインがその質感である理由がないというか、もっとふつうの質感におさまっていたほうが魅力的なのではないかと感じさせられました。スタイリング剤をつけたり、巻いたりして「何かしなければ」という思いが先行してしまっているように思います。これは常日頃テーマを与えられなくても、どういうものをつくってみたいかという自分の中のストックがどれだけあるかの問題だと思います。テーマが出たからそこに合わせて寄せていくより、自分の中にあるストックから、テーマに向いているものを選ぶくらいの、引き出しの準備をしておくことが大切です。
『HAIR MODE』編集長 小池入江
林 佐知子
SHISEIDO(東京都港区)
高山美容専門学校卒(美容歴9年)
福池千鶴 star
SHISEIDO(東京都港区)
山野美容芸術短期大学卒(美容歴9年)
(株)トリコインダストリーズ主催による、優れたヘアアイロンの技術と世界観(感)を競う第19回ホットヘアデザイ...