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カットにこだわりを持つサロンは、カット教育において何を重視し、カリキュラムをどのように組んでいるのか。
カット教育に定評のあるサロンのトレーニングの具体的な内容や方針などを紹介していく第1回は、Doubleアーティスティックディレクターの根本貴司氏に技術教育論を伺った。
数年前から、ベーシックスタイルを習得する順序に決まりを設けず、各自が切ってみたいと 思うスタイルから学べるようにしました。テストに受かるだけの練習を延々と続けても上達に つながらない。「こんなスタイルを切ってみたい」「こんなことに挑戦したい」という思いがあってこそ、習ったことが自分自身の血肉になっていくんです。主体性を持って、そういった目標に進んでいく。サロンワークに生かせる技術を楽しみながら学べる環境づくりが大切だと考え、このように変更しました。
シャンプー、パーマ、ヘアカラー、カットに至るまで、全ての工程で重視しているのは、体の位置、髪が自然に落ちる位置の見極め、コーミングの仕方。シャンプーの時から髪の扱い方を覚え、髪がおさまる方向にコーミングできていれば、コームが引っ掛からず、スムーズにカ ットできます。
『Double』ではレザーカットがメインなので、髪がおさまる位置にとかし、カ ットすることが特に重要。また、道具の使い方や体の使い方が良くないと、手先だけ、上っ面だけの作業になって、どこかでつまずく原因になってしまう。全部がつながっていることを理解できれば、1つひとつの工程に意味があると実感でき、身のこなしも変わってくるんです。
この仕事で一生食べていくわけですから、生半可な技術力では通用しません。感覚だけでカットして、すぐに崩れてしまうような仕上がりでは駄目。どんなお客さまの要望もかなえ、悩みを解消し、おしゃれで毎日を快適に過ごせるヘアスタイルを提案できるようになるには、十分な技術やデザイン力を身に付けておく必要があります。
つまり、じっくりと鍛錬を重ね、腕を磨くには、それ相応の時間がかかるんです。修業期間は苦しいというイメージが強いけど、考え方、捉え方次第。何よりも大事なのは、カットが楽しい、面白い、もっと知りたい! と思える気持ち。発見を楽しみながらカットの練習に励んでいる姿を見るのはうれしいですね。
スタイルづくりにおいては、お客さまのライフスタイルや好みにフィットする提案はもちろん、期待を上回るスタイル提案ができるようになることが大切。音楽や映画を通してさまざまなカルチャーに触れ、感性を磨くことも大事です。その感性がないと、感動するスタイルはつくれない。アシスタントの時期からヘアデザインをつくり上げる喜びを伝えていくのは、技術指導を担当する側に与えられた重要な役割だと思っています。(根本)
ねもと・たかし/1974年生まれ。福島県出身。仙台理容美容専門学校卒業。都内3店舗を経て、‘97年『HEARTS』入社。現在、『Double』のアーティスティックディレクター。
※月刊「ヘアモード」2022年4月号 第2特集「突撃! となりのカットカリキュラム」より転載。女性モード社公式サイト>>こちら
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