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突撃! となりのカット・カリキュラム 第2回
SCREEN 神谷翼さんに聞く

 カットにこだわりを持つサロンは、カット教育において何を重視し、カリキュラムをどのように組んでいるのか。
 カット教育に定評のあるサロンのトレーニングの具体的な内容や方針などを紹介していく第2回。

長く支持される美容師になるためには、「幅」のある技術が必須

 独立する前に勤めていたサロン『PEEK-A-BOO』は、幅広い年齢層のお客さまに支持され、さまざまなキャリアの美容師が活躍していました。時代が移り変わっても軸をぶらさず、今も第一線を走り続けている―そんなサロンのあり方に、『SCREEN』も大きな影響を受けています。

 サロンを立ち上げる時、「客層を絞り込んだ方がいい」というアドバイスもたくさんもらいました。でも、年齢層やジャンルを限定せず、幅広いお客さまにデザインを提供できる店でありたいと思った。美容師がお客さまを選ぶのではなく、お客さまに選んでいただくことこそ、この仕事の本質であるという考えが、僕の中にあったからです。そうなると、身に付ける技術にも「幅」が必要。あらゆる素材に対して、的確な技術で応えられる力を備えておかねばなりません。トレンドを意識しないのではなく、技術に幅と太い軸さえあれば、流行にも柔軟に対応できるはずです。

教育を通して教える側の成長を期待

『SCREEN』のカット教育で特徴的なのは、最初の段階で学ぶスタイルからディスコネクションを使い、セニングや質感調整も合わせて学んでいくこと。いわゆるベーシックの位置づけを、普段のサロンワークをベースに考え、より実践的な内容にしています。ベーシックな髪型を「クラシックスタイル」とし、逆に応用編に組み込みました。このスタンスは変えずに、それぞれの段階で習うスタイル数を調整したり、チェックの仕方を変えたりと、カリキュラムを定期的に見直しています。

 スタイルの数が多いので、型を教えているように感じられるかもしれませんが、そうではなく、1つのスタイルに詰まったさまざまなテクニックの習得が目的。技術には正解も不正解もありませんから、時代に合わせて変化させながら、より良い教育の形を追求していくべきです。

 また、教育のもう1つの狙いは、アシスタントへの指導を通して、教える側も成長していくこと。分かりやすい伝え方や練習方法を探ることで、自分自身の、ひいてはサロンの進化につながると考えています。

教育を通して教える側の成長を期待
教育を通して教える側の成長を期待


ファイナル/トライアルライブ
「今一番おしゃれなショートスタイル」など、サロンスタイルベースのお題に対し、
モデル(1人)のカットから仕上げまでを、ヘアショー形式で披露。
音楽や照明、衣装にもこだわり、表現したい世界観を演出する。
ショーの終了後、その場で合否が発表される。

最初の段階から、『SCREEN』のサロンワークに即した実践的なスタイルについて学ぶ点が特徴的。セカンドステップ、アドバンスステップに移ると、複数の項目を並行してこなしていく。最後に行うヘアショー形式のプレゼンテーションは、これまでに身に付けた内容の集大成を披露する場として、本人にとってもサロンにとっても、大切なイベントだ。

 長く支持されるスタイリストになるには、技術の土台をしっかりと築き上げておかねばなりません。オープンから7年の間に、さまざまな店舗展開につなげられた理由は、これまでに支えてくださったお客さまの幅の広さにあります。お客さまと今後も長い付き合いを続けていくためにも、技術を磨き続け、進化を止めないことが、僕たち美容師のミッションなのだと思います。(神谷)

かみたに・つばさ/1984年生まれ。岡山県出身。日本美容専門学校卒業。『PEEK-A-BOO』を経て、2014年、兵庫・神戸に『SCREEN』をオープン。
’15年に『SISTER. BY SCREEN』を、’20年には東京・銀座に『SCREEN GINZA MAISON.』をオープン。’21年に『SCREEN』を大拡張オープン。

※月刊「ヘアモード」2022年4月号 第2特集「突撃! となりのカットカリキュラム」より転載。



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2022.04.25
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