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ミルボンのSDGs貢献、廃棄予定“エゴマ葉”から抽出の新規原料を頭皮ケアに採用

 美容室向けヘア化粧品メーカーの国内最大手㈱ミルボン(佐藤龍二社長)は、高い頭皮環境改善効果とSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を同時に実現する新規原料を企図し、廃棄予定のエゴマ葉から特殊な方法により抽出された「エゴマ葉エキス」を採用。今秋以降に発売する頭皮ケア製品に活用していく予定であることをこのほど発表した。

頭皮ケア製品のレベルアップとサステイナビリティを両立させる新発想

 今回の発表について、同社はこれまで、シソ科植物に含まれる「ロスマリン酸」が、頭皮の慢性的な炎症に関わる頭皮常在菌(※)を効果的に減少させることを確認しており、製品への応用に向けて研究を続けていたという背景がある。その一方で、世界が持続的に発展していくためには、人や環境に配慮した製品開発が必須との考えから、ミルボンの「サステイナビリティ基本方針」に基づき、 SDGs達成に向けた原料採用にも積極的に取り組んでいたという。

 そうした中でミルボンでは、SDGsへの貢献と高い頭皮環境改善効果の両方を期待できる素原料として、“エゴマ葉”に着目。シソ科植物の一つであるエゴマは、エゴマ油(食用油)生産用の種子の収穫過程において、多くの葉が間引かれ廃棄されている現状があることから、その廃棄されているエゴマの若葉からロスマリン酸を高濃度で抽出したエゴマ葉エキスを、製品原料として活用することを発案した。同社の取り組む「持続可能な資源の利用」に資するものという方向性とも合致し、このほどの採用に至った。

 下のグラフが示す通り、今回採用の新規エゴマ葉エキスは、ミルボン製品に活用実績のあるシソ科植物エキス4種と比べて、ロスマリン酸を高濃度で含有していることも確認されてる。

頭皮ケア製品のレベルアップとサステイナビリティを両立させる新発想
 今後の展望として、当該エゴマ葉エキスは、2021年秋発売予定の同社頭皮ケア製品から順次活用していくが、今後もSDGs達成を目指しながら、高い機能性を持つ原料採用・原料開発を行い、サステイナビリティの実現と魅力ある製品開発の両立を目指していく、との意向を示している。。

※頭皮常在菌
ヒトの身体に存在している細菌の中で、 多くのヒトで共通して確認され、 共生しているものを常在菌と呼ぶ。 その中でも頭皮に存在しているものを頭皮常在菌と呼ぶ。
2021.08.20
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