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コタ㈱、2022年 オール金賞サロン会議、3年ぶりにハイブリッド形式で開催

 頭髪用化粧品メーカーのコタ㈱(小田博英代表取締役社長)は4月25日(月)、京都府京都市のホテルグランヴィア京都にて「2022年 オール金賞サロン会議」を開催した。同イベントは、新型コロナウイルス感染拡大を鑑み昨年まで2年続けて中止となっており、3年ぶりの開催。3年前は、元号が変わる直前の開催であったため、令和に入っては初の開催。当日はオール金賞受賞サロンの代表者が会場に訪れた他、オンラインライブでも配信されるハイブリット型での実施となった。

次世代へ向けてより具体的な成長戦略を

 冒頭のあいさつで小田社長は、コロナ禍以前と同様、干支に含まれた意味を踏まえて世相と心の持ちようについて解説。前年の辛丑(かのとうし)は「辛いことがあってもしっかりと共有しなければならないことを認識し、次世代を見据えて確実に伝え続けることが大事」とし、新型コロナウイルス感染拡大が進む中で再確認した日本人の道徳観や倫理観に触れ、東京オリ・パラの開催の事例も挙げながら、「恐れ過ぎず、侮らない」という考え方を通じて、自社における新型コロナの感染防止に対する意識が確実に高まったことを示した。

次世代へ向けてより具体的な成長戦略を
▲干支から世の中の流れを読み解くコタ㈱小田博英社長。

 翻って今年の干支である壬寅(みずのえとら)については、辛丑で示された道徳観や倫理観をを引き続き守り育てることで正しく成長していく1年とし、「次世代へ向けてより具体的に考え、さらに大きく守り育てる必要がある年」と提唱。壬に人偏をが付くと「任」になることから、次代を任せられる人づくりにも言及。「1年先ではなく10年先を考えると、任せることへの躊躇がなくなる。10年経てば人は成長し、物事を任せられるに足る存在になっている」とのロジックで同意を誘った。

 最後に寅(虎)は毘沙門天の使いであり、毘沙門天は上杉謙信が崇拝した軍神である他、七福神の一員であったり、四天王の多聞天を担ったりしながら、仏教の教えをさまざまなグループにおいて共有していたことにあやかり、「今後も皆さまとコタで“美容業界の近代化”という志を共有し、毘沙門天のごとく強いサロンづくりを目指してほしい」と締めくくった。

 続いて登壇した森山輝之CS部長は、2021年度のオール金賞の獲得内容や実績を報告。11項目の目標数値を全てクリアした「月間オール金賞」の獲得軒数323軒で対前年比121.0%、獲得個数1,104個は対前年比149.6%、さらに年間の目標を達成した「年間オール金賞」は57軒が対前年比285.0%と飛躍的な伸長があったことを報告。客数や売上の平均値を示しながら、オール金賞獲得サロンが安定的な営業が実践できていると説明。それらを踏まえて旬報店システムおける“オール金賞”を目指す意義を改めて訴えた。

 その後、年間目標を達成し「年間オール金賞」57軒、および12か月全てで月間目標も達成した「年間オール金パーフェクト賞」8軒の表彰式が行われ、受賞サロンの代表者は、小田博英社長より賞状を受け取った。

▲オール金賞サロンの表彰の模様。

 後半の講演会には、年間オール金パーフェクト賞の受賞サロンを経営する㈱navel代表取締役の後藤晃宏氏が登壇し、「現在に至るまでの会社の変化とオール金賞について」をテーマにプレゼンテーションを行った。

▲㈱navel 後藤明宏代表のサクセスストーリーは、小田社長が3年間温めていた企画と述べるほど、学びにあふれた内容だった。

 後藤氏は独立当初、同世代の著名な美容サロン経営者と自身を比較し「自分は経営者に向いていないのでは?」との劣等感を抱きながらも、成功の道筋を模索する中で、ピーター・F・ドラッカーの著書との出会いから経営者としての考え方が一変。ドラッカーの提言に、自身なりの解釈を加えて実践したところ、スタッフとの関係性が深まり、業績もみるみる上昇。

 現在は京都市内に7店舗を展開。従業員数は約80名の規模まで成長し、若い女性のトレンドサロンとして注目されているという。後藤氏はその成功に甘んじることなく「日本一豊かな美容集団を目指す」との目標も宣言した。

2022.06.14
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