東京都美容生活衛生同業組合(BA東京、金内光信理事長)は、恒例の新年行事を3年ぶりに再開。1月17日(火)正午より、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで、「2023年 BA東京新年会」を開催した。
小池百合子都知事はインバウンド消費の回復で美容の後押しを宣言
冒頭、BA東京・金内光信理事長は3人の副理事長とともに新年のあいさつに登壇。同理事長はこれまでのコロナ禍の3年間を振り返りつつ、かねてより手掛けてきた施策である外国人美容師就労特区について、昨年一つの結果を得たことを報告。事業の管理団体である(一社)外国人美容師監理実施機関を設立し既に始動していることを伝えた。事業について同理事長は「外国人の就労は人手不足を解消することが目的ではなく、優れた伝統技術、質の高いサービスなど日本の美容文化を世界に広げるためのもの」と国のクールジャパン戦略の一端を担う育成事業であることを強調。
▲年頭のあいさつに立つ金内光信理事長と各副理事長。
また、美容料金や美容師の賃金が世界、および中国・韓国との比較からも遅れを取っている状況を鑑み、美容料金適正化検討委員会を設置したことも発表した。
当日は、来賓を代表して全日本美容業生活衛生同業組合連合会の𠮷井眞人理事長が祝辞を述べ、(株)日本政策金融公庫 国民生活事業本部 東京地区統括の𠮷池雅志氏の乾杯発声で宴席に移行。国会議員、都議会議員も多数出席し年頭のあいさつを述べた他、美容業界団体・企業も順次祝辞に登壇した、
途中、小池百合子東京都知事もお祝いに駆け付け、あいさつに登壇。東京オリンピック・パラリンピック2020において、BA東京が選手村のヘアサロンに協力し、選手に質の高い施術を行ったことに謝意を表した他、新型コロナ対策緩和によるインバウンドの増加見込にも言及。「皆さんは“おもてなし”の精神を持たれてお客さまを日々迎えられている。美容の街というブランドイメージを世界にPRしていきたい」と激励のメッセージを送った。
▲祝辞を述べる小池百合子東京都知事。