（株）資生堂名誉会長福原義春氏が逝去 92歳

　（株）資生堂の社長、会長を歴任した同社名誉会長の福原義春氏が、8月30日、老衰のため逝去した。92歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日、お別れ会が開かれる予定。

グローバル企業として、資生堂の新たな基盤を築く

　福原義春氏は1931（昭和6）年3月生まれ、東京都出身。資生堂創業者・福原有信氏の孫（五男・信義氏の長男）に当たり、慶應義塾大学経済学部を卒業後、1953（昭和28）年に資生堂に入社。取締役外国部長などを経て、1987（昭和62）年、第10代社長に就任した。

　社長在任中は積極的な経営改革を行う中で、中国合弁会社の設立をはじめ海外への販路拡大を推進するなど、グローバル企業として成長させる基盤を築き上げた。1997（平成9）年より会長、2001（平成13）年より名誉会長。

　業界および経済・文化団体の要職も多数務め、「旭日重光章」「フランス共和国レジオンドヌール勲章グラントフィシエ章」など多くの名誉を受けている。

2023.09.06