元・資生堂美容部長・高賀冨士子氏葬儀

　元資生堂・美容学校長兼美容部長で引退後は同社社友であった高賀冨士子氏は、11月1日午前4時40分、心不全により逝去した。大正13（1924）年6月生まれ88歳だった。　葬儀は通夜が11月2日（金）午後6時より、告別式は11月3日（土）午前10時より、いずれも東京都文京区の吉祥寺で執り行なわれ、業界関係者をはじめ数多くの参列があった。喪主は高賀氏の身上介護等受託者である弁護士の今里惠子氏。　高賀氏は昭和27（1952）年に資生堂入社。現在では基本的な肌の手入れとして浸透している洗顔のあとに化粧水、乳液を塗る手順を「5段階7ステップの美顔術」として確立させた。昭和35（1960）年に同社美容技術研究所所長に就任。昭和42（1967）年からは兼任で資生堂美容学校（現・資生堂美容技術専門学校）の第2代学校長の職に就き、研究所所長は昭和45（1970）年2月まで、学校長は平成2（1990）年まで務めた。　美容技術の研究、人材の育成など功績が評価され、昭和57（1982）年に厚生大臣表彰を受けた他、受賞歴は多数。

葬儀の祭壇には若き日の遺影が飾られた