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ビューティビジネス学会 ビューティビジネスの今後を探る JABB第1回全国大会を開催

ビューティビジネスの今後を探る
JABB第1回全国大会を開催

 昨年11月に設立され、ビューティビジネス業界の諸問題を学際的な視点から総合的に研究するビューティビジネス学会(JABB/江夏健一会長)は、7月11日(水)東京・六本木のハリウッド大学院大学において、同学会第1回全国大会を開催した。 午前10時から午後3時までは、4教室に分かれて学会会員からの報告、ワークショップなど11のクラスルームが設けられた。グローバルビューティチェーンの戦略比較、ディーラーによる国内美容業界の考察など、国内外の美容産業について幅広い論題が並んだ。 同学会の会員総会を挟んで、午後3時からは、『kakimoto arms』柿本 哲社長、㈱きくや美粧堂 増保利行専務ほか、中国、韓国、台湾から4名のパネリストを招き、「日中台韓のビューティビジネスの人材育成」をテーマに60分間のディスカッションが行なわれた。サロン、ディーラーそれぞれのキャリア開発、各国の美容師育成機関とその内容、免許・資格制度、サロンサービスが紹介・比較され、今後の人材育成の在り方を示唆する意見が交わされた。 プログラムのラストは、同学会の顧問でもあるハーバード・ビジネススクール教授のジェフリー・ジョーンズ氏による基調講演で締め括られた。同氏は「Winning in the Beauty Industry:Lessons from Great Entrepreneurs of the Past(ビューティ産業で成功する!—過去の偉大な起業家たちから学ぶ教訓—」をテーマに掲げ、ビューティ・ビジネスに変革をもたらしたフランソワ・コティ、エスティ・ローダー、アニータ・ロディック、バーンド・ビーツら4人の起業家の戦略について解説。「4人は業界の常識と正反対のことを実行してきた」「品質だけでなくパッケージングなどイメージ戦略に長けていた」と成功の共通点を挙げた上で、価値観の変化によるビジネスチャンスの可能性を示唆した。聴講者も大いに刺激を受けた様子で、質疑応答においてもジョーンズ氏の持論をさらに引き出そうという質問が多々投じられた。

日中台韓によるパネルディスカッション
2012.07.11
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