一般社団法人 日本美容福祉学会 第19回学術集会

冒頭、海外出張中のため欠席した山野正義理事長のメッセージを、山野美容芸術短期大学副学長の木村康一氏が代読。その中で、超高齢化社会を迎える今後、美容福祉は全ての人が必要とするものであること、また、美容福祉の価値をさらに高めていくためには、ジェロントロジー（老年学・美齢学）を学ぶことが不可欠との見解を示した。続くシンポジウム「人生100年時代における美齢の可能性」では、木村康一氏を座長、山野美容芸術短期大学教授の富田知子氏を副座長に置き、訪問美容サービスを展開する（株）un.社長の湯浅一也氏が「美に対する当たり前を当たり前に」、甲南女子大学人間科学部文化社会学科教授の米澤 泉氏が「ファッション誌に見る人生100年時代の美齢」、近畿大学アンチエイジングセンター副センター長の山田秀和氏が「見た目の科学とアンチエイジング」のテーマで講演。多角的な視点から、中高齢者の美容について掘り下げた。休憩を挟んだ午後は、基調講演として、元厚生労働省老健局長の宮島俊彦氏が、「人生100年時代の地域包括ケアシステムと美容福祉の意義」、（株）プレイケア社長の川崎陽一氏が「今シニアが求めるもの 保険外サービスとしての美容の新事情」のテーマで講演。さらに、ポスター発表８団体のショートプレゼンも実施された。

▲シンポジウムで講演を行なった、左から山田秀和、米澤 泉、湯浅一也の各氏。