美容師が被災地に届けたクリスマス　石巻の仮設住宅でボランティアイベントを開催

　東日本大震災を受けて東京・大阪の美容師有志が発足し、理・美容活動に必要な支援を続けるHELP FROM BEAUTYは、12月12日（月）、宮城県・石巻南境仮設住宅団地 第７団地北集会所に赴いてクリスマスイベントを実施した。　イベントの大きな目的は、地元の理・美容師と住民の方々の結びつきを取り戻すことと、仮設住宅におけるコミュニティ形成の機会としてもらうこと。２部構成で行なわれ、第１部は集会所をカフェに見立て、ウクレレミュージシャンAO AQUAによる演奏や、マッサージサービスなどが行なわれ、地域の方々の心と身体を癒した。また子供たちは、ボランティア団体・東京FUNNY PEOPLEから提供されたクリスマスツリーを飾り付けて楽しんだ。他に、被災地域の交流に活用してもらおうとFacebookの使い方も説明され、HELP FROM BEAUTYが管理するFacebook上のコミュニティ『てくてく広場』を紹介した。　第２部はクリスマスパーティが開かれ、東京の美容師とその顧客からのプレゼントを景品としたビンゴゲームや、メッセージやイラストが描かれた紙コップでマスカラ作りなど、和気あいあいと笑顔あふれる時間に。また、再開した理・美容室の現在の営業場所が記された「理・美容室マップ」が配布され、ぜひ足を運んでほしいと呼びかけた。　50人以上の方々が参加し、この場所で友人との再会を果たせた方もいたという今回のイベント。主催者は、「このような活動を通じ、関心の薄れつつある被災地の現状を少しでも伝えること。そうすることで、復興にはまだまだ道半ばという現実に対して認識を深めていただき、被災地域外に住む方々の継続的な支援の手が挙がることを願ってやみません。私たちHELP FROM BEAUTYも、理・美容師の仕事を通じて培った能力を活かして、『復興』と言える日が来るまで継続して支援を続けていきます」とコメントを寄せている。

理・美容師と地域の方々が再び結び
つくことを願って行なわれたクリス
マスイベント