VR認知症体験会

訪問美容やアピアランスサポートなど、多様な福祉美容活動を展開する同団体がこのほど開催したのは、「VR（バーチャル・リアリティー）」を活用し、認知症の人々が見ているもの、感じているものを疑似的に体験するワークショップ。「VR体験プロジェクト」を開発・運営する（株）シルバーウッドの大野彩子さんを講師に迎え、3種類のプログラムが展開された。VRは全て、認知症当事者の実体験や専門家の知見を基に再現されたもの。参加者はリアルな映像に驚くとともに、認知症のさまざまな症状がもたらすパニック要因や恐怖心を認識。これまで知り得なかった認知症当事者の視点を体験し、認知症への理解と共感を深めていた。

▲ワークショップに先立ち、あいさつするふくりび・岩岡ひとみ事務局長。「老いと認知症はいずれ誰もが通る道。認知症になっても、皆がより良く生きられる社会を目指しましょう」と呼び掛けた。

▲ゴーグルとヘッドホンを装着し、VR体験開始！

▲講師の（株）シルバーウッド・VR事業部の大野彩子さん。「認知症の行動・心理症状は、当事者を取り巻く環境や人間関係などが影響し、発生することが多い。本人の負担やストレスを軽減することが大切」と説いた。