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カットにこだわりを持つサロンは、カット教育において何を重視し、カリキュラムをどのように組んでいるのか。
カット教育に定評のあるサロンのトレーニングの具体的な内容や方針などを紹介していく第3回。
以前はスタイリストデビューまでにかなり長い期間を要していましたが、カリキュラムの内容やチェック方法を見直し、効率化することで、デビューまでの期間を短縮しています。
現在のカリキュラムでは入社2年目からカットのレッスンに入り、まずは1年かけてベーシックをじっくり学びます。ここでは形やラインを美しく完璧に仕上げるのが目的ではなく、スタイルの特徴を理解し、フォルムづくりに必要なテクニックをトレーニングすることが狙い。同時に、レングスに対するベストなウエイト位置やウエイトラインの設定など、バランス感覚を養うことも重要です。
これが終われば、サロンスタイルのレッスンに移ります。ウイッグで行うベーシックとサロンスタイルに時間をかけ、スタイルづくりの基礎をしっかりと身に付けておけば、写真などで形を見ただけで構成やカットの手順がイメージできるようになり、モデルカットに入ってからの進み具合もスムーズなんです。
モデルカットで僕がチェックしているポイントはたった1つ、モデルに似合っているかどうかです。ベーシックの段階で技術の土台はできているので、このステップでは基礎に関するアドバイスよりも、似合わせに対してのアドバイスが主となります。どんなに高度なテクニックを使えたとしても、似合っていなければ全てが台無し。大切なのは、お客さまが魅力的に、おしゃれに見えるスタイルを提案するためのベーシックなのですから。
カッターとカラリストによる分業制が、『DADA CuBiC』の大きな特徴だが、2019年以降にデビューしたスタイリストから、全ての施術を担当するという選択肢を増やす。現在はそれを踏まえながら、高い技術力を持ってスタイリストデビューできるようにカリキュラムを変更。カットでは、基礎を徹底的に学ぶことを重視しており、それが同サロンの圧倒的な技術力に直結している。
トレーニング中のスタッフは、『D.D.A.』(DADA DESIGNACADEMY/『DADA CuBiC』主宰の技術アカデミー)にアシスタントとして参加するので、講義やデモンストレーションを間近で見て理解を深められるのも、うちのサロンならでは。積極的に学ぼうとする姿勢をサポートできる環境づくりにつながっていると思います。
目指すゴールは同じでも、アプローチの仕方はいくらでもあります。指導する側として心掛けているのは、各自の能力や個性を伸ばせるよう、相手に合わせて伝え方や練習方法を変えること。それぞれにマッチするやり方の見極めが難しく、悩みのタネではありますが……。
時代の変化に合わせて、教育にもある程度のスピード感は必要。ただし、息の長いスタイリストを育てるには、何があっても技術力という武器を捨ててはいけない。質の高いテクニックを妥協せず、プライドを持ってカットに向き合ってほしいと思います。(小林)
こばやし・かずや/1983年生まれ。岩手県出身。山野美容芸術短期大学卒業後、2003年『DADA CuBiC』に入社。現在、同サロンのトップスタイリスト。
※月刊「ヘアモード」2022年4月号 第2特集「突撃! となりのカットカリキュラム」より転載。女性モード社公式サイト>>こちら
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