ヘアスタイル

ヘアカラーに新たな価値を！ヘアカラー施術の質と持続力を高める、新時代のコーム型浸透促進器『パーミエイツコーム』が従来の美容師像を塗り替える／長崎英広［CANAAN］×ジャストケアコミュニケーションズ

ありそうでなかった、「ヘアカラー剤のコーム型浸透促進器」。従来の施術に取り入れるだけで今までにない付加価値をもたらす『パーミエイツコーム』の、こだわり抜かれた性能からサロンにおける活用法までを徹底解説する。

◎長崎英広さんが『パーミエイツコーム』を紹介！

◎『パーミエイツコーム』の特長

■高速連射型超音波で薬剤の配合成分をマイクロ化

100万分の1秒に1回の超音波振動を、各モード作動中絶え間なく高速連射することで、ヘアカラー剤・トリートメント剤・育毛剤を微細化。キューティクルのすき間や頭皮（育毛剤の場合）へ導入・定着させる。

■同時出力の導入超微電流が成分の導入をアシスト

各成分を超音波で微細化した後は、モードによって異なる3 種類のエレクトリカルテクノロジーによって浸透を促進。水性・油性の両方の成分に効果を発揮するため、使用する薬剤の種類は問わない。

■妥協のない製品開発による豊富なエビデンスを蓄積

エビデンスの豊富さも特長。「COLORモード」を使用した際の色持ちの良さや、「TREATモード」における潤いと質感の向上、塗布ムラの50％減少などが、検証試験により数値として明らかにされている。

◎『パーミエイツコーム』のココがすごい！

スタイリッシュなデザインは何度も繰り返し改良することでたどり着いた究極の形。その高い機能性を披露する。

01_こだわり抜いたコーム形状

従来の浸透促進器に見られるアイロン型では髪の毛1本1本の根元から毛先まで効果を与えられないため、コーム型を選択。摩擦でキューティクルが傷つかないよう、クシ歯は1台ずつ人の手で丁寧に研磨されている。

02_美容師目線で開発したフォルム

髪が美しくなびいている様子をイメージしたフォルムに、スタイリストの命とも言えるシザーズの質感を再現。充電台にもこだわり、スタイリッシュな形状から青の洞窟を連想させる神秘的な光を放つ仕立てに。

03_3種類のモード搭載

側面のボタンを押すことで「COLORモード」「TREATモード」「SCALPモード」を選択可能。1台で、ヘアカラー・トリートメント・ヘッドスパという3種類のメニューのクオリティー＆単価アップに貢献できる。

04_人間工学から導き出された最適なグリップ

関節にフィットし、誰にでもなじむ握り心地を実現。ぬれた手で握っても滑り落ちないよう下部に膨らみを持たせるとともに、握ったときの指先の違和感の原因となる接合部分を角丸加工し、施術時のストレスを軽減した。手の負担を考慮し、約130gの軽量化も実現。

☆IPX5の防水性能で、シャンプー台での使用や流水による水洗いも可能

◎『パーミエイツコーム』がかなえる7パターンのメニュー提案

ここからは、ただコーミングするだけではない『パーミエイツコーム』の7種類の活用法を、具体的な施術例を通して紹介する。

■PATTERN_1 グレイカラー

BEFORE

細毛・軟毛で毛量は普通。新生部は1センチ。白髪率は15％でフェイスラインに集中。ヘアカラーの履歴はあるが、ダメージ段階は低め。明度は15 段階中の11レベルで残留色素はなし。今回は、11レベルのナチュラルベージュ系のアルカリカラー剤【A】を使用。

Process_1

染まりにくい新生部と、白髪の特に多いフェイスラインに、2剤濃度を6％に設定した薬剤【A】を塗布。放置時間を長くして既染部と仕上がりをそろえる。

Process_2

中間～毛先に2剤濃度を4.5％に設定した薬剤【A】を塗布する。襟足の生え際はアップステムで、それ以降はダウンステムでパネルを引き出して施術する。

Process_3

『パーミエイツコーム』の「COLORモード」を選択し、コームの中でも電流が強いみね（背）の部分を、根元やフェイスラインに「スタンプ」のように押し当てる。これにより新生部と白髪に染料が定着し、色持ちが良くなる。

Process_4

次に、『パーミエイツコーム』で全頭をコーミング。コームを寝かせ、みね（背）の部分を押し付けるように髪に対して平行に「スタンプスルー」を施すと染まりが良くなる。

Process_5

『パーミエイツコーム』がヘアカラー剤をこそげとってしまった時は、そのままにするとムラになるため塗り直す。ヘアカラー剤の粘度が高くなったらコームを通すのをやめる。塗り終わりから20分放置後、水洗。

AFTER

全体を9レベルまでトーンダウンし、新生部の伸びやフェイスラインを中心に白髪をカバー。ベージュ系でカラーリングしているため、暗くても、やわらかく透明感のある仕上がりに。

■PATTERN_2 ファッションカラー

BEFORE

太くて硬い髪質で毛量は多め。新生部は1センチ。中間～毛先にかけて熱ダメージによるパサつきが目立つ。明度は15段階中の10レベルで、中間～毛先にアッシュ系の残留色素が見られる。今回は、9レベルのモノトーンアッシュ系のアルカリカラー剤【B】を使用。

Process_1

新生部に2剤濃度を6％に設定した薬剤【B】を塗布。「PATTERN_1 グレイカラー」とは異なり、髪が細く、軟らかいフェイスラインは明度が上がりやすいため、最後に塗布する。

Process_2

パネルをアップステムで引き出し、中間～毛先に2剤濃度を3％に設定した薬剤【B】を塗布。この際に塗り終えたパネルを崩さないように重ねることで、『パーミエイツコーム』が通しやすくなる。

Process_3

『パーミエイツコーム』の「COLORモード」を選択し、中間～毛先をコーミング。ヘアカラー剤の粘度が高くなったらコーミングをやめる。塗り終わりから20分放置。

Process_4

水洗直前にスプレイヤーで髪をぬらしてヘアカラー剤を乳化させ、『パーミエイツコーム』でコーミング。塗りムラをなくすとともに、色の定着を良くする効果が得られる。

Process_5

水洗後、トリートメントを中間～毛先になじませたら、「TREATモード」を選択してコーミング。ミディアムで約4秒、ロングで約5～10秒を目安に根元から毛先まで動かし、後処理をする。

AFTER

8レベルのアッシュグレージュにトーンダウン。残留色素と同じ色みをかぶせることで色の濁りを最小限に抑え、低明度ながらクリアな印象を実現した。

hair design_Hidehiro Nagasaki［CANAAN］
make-up_Mei Tsusaka［CANAAN］
photo_Yuki Ohashi

■PATTERN_3 トリートメント

「TREATモード」では、超音波によって微細化されたトリートメント成分を、イオン導入の技術を応用した「イオンモイスチャー」によって毛髪内部に浸透させることができる。「PATTERN_2 ファッションカラー」で紹介した後処理や、インバス・アウトバストリートメントにも効果的。

※『ラトラクションシステムトリートメント』との併用がおすすめ。補修成分を押し込み、まとまりの良いツヤ髪へ。

（左から）
ラトラクションシステムトリートメント 4
ラトラクションシステムトリートメント 5
ラトラクションシステムトリートメント 6

■PATTERN_4 スカルプ

「SCALPモード」は、超音波で微細化した美容成分を「エレクトロポレーション」で導入することで、地肌の環境を健やかに整えるモード。化粧水や美容液と併用して顔にも使用可能。通電のため、『パーミエイツコーム』を持つ手とは反対の手を必ず頭部に添えて使用する。

※ヘアカラー施術後に「SCALP モード」を使用すると、頭皮にヘアカラー剤のアルカリ成分まで浸透してしまうためNG。同日に施術する際はヘアカラー前に行う。

■PATTERN_5 リタッチ

「PATTERN_1 グレイカラー」の「Process_3」で紹介したように、新生部にヘアカラー剤を塗布した後、みね（背）の部分を使って「スタンプ」のように押し当てることで、色の定着率が向上する。

■PATTERN_6／7 酸性カラー＆塩基性カラー

アルカリカラー剤だけでなく、酸性カラー剤・塩基性カラー剤にも使用可能。退色しやすい分子量の大きい染料を超音波で微細化し、「マイクロポレーション」で定着を促進する。

※鮮やかな色みと色持ちを両立させて、提案の幅を広げることができる。

◎INTERVIEW_長崎英広さん［CANAAN］
今までにない「美容師の価値」をお客さまに提供できる逸品

美容師目線で開発に携わり、プロトタイプからの改良の歴史を知る『CANAAN』代表・長崎英広さんに、『パーミエイツコーム』の魅力と将来性を語ってもらった。

◎INTERVIEW_長崎英広さん［CANAAN］<br />
今までにない「美容師の価値」をお客さまに提供できる逸品

ながさき・ひでひろ／1971年生まれ。三重県出身。旭美容専門学校卒業。『MINX』セントラル店代表、原宿店代表を経て2012年、東京都渋谷区に『CANAAN』設立。

機能性と共に追求した美意識を刺激する「かっこよさ」

－最初に『パーミエイツコーム』の構想を聞いた時の率直な感想を教えてください。

長崎　ヘアカラーの色持ちを良くするコーム、という斬新な発想に興味を引かれました。一方で、サロンワークで活躍するツールとなるためには、もっと改良の余地があるのではないかとも思い、いろいろと提案させてもらいましたね。

－具体的にどのような提案をされましたか？

長崎　まずはグリップ部分。ヘアカラー施術で使う道具ならば、ヘアカラー剤まみれになったハンドグローブを着けた手で握ることが前提になります。コームを落とすことがないよう、手にフィットする形状を目指しました。次にクシ歯の部分。ヘアカラー剤がついた髪でも滑らかに通せるものを求めました。ただ実のところ、僕が何よりも強く希望したのは、「かっこいいデザインにしてほしい」ということ。美容師はヘアデザインをつくる職業だからこそ、優れたデザインのものに囲まれて仕事をし、自分自身の美意識を高める必要があると思うんです。

－そうして何度も改良を重ね、今の『パーミエイツコーム』が完成したのですね。

長崎　はい。手にしっくりとなじみ、ロングヘアでも摩擦レスで通すことができる。そして何よりかっこいい。この道具を使うに値する美容師になりたいと感じさせる仕上がりになったと思います。

－『パーミエイツコーム』を使うことで、お客さまからはどんな反応が得られましたか？

長崎　いつもよりヘアカラーの色持ちが良くなったと言ってくれる人は多いですし、トリートメントなどは、流した瞬間に手触りの違いが実感できるようですね。また効果もさることながら、『パーミエイツコーム』を見せるだけで「いつもより特別な施術なんだ」と期待感を抱くお客さまが多い。その反応を見て、このアイテムはサロンの救世主になるんじゃないかと感じました。

－サロンの救世主になる、とはどういうことでしょうか？

長崎　今はどこの美容室も、家賃や水道光熱費の高騰に苦しんでいます。そうなるとメニューの単価を上げるしかないのですが、単なる値上げでは、お客さまは納得感が得られず離れてしまいます。そこで、この『パーミエイツコーム』で従来のメニューに付加価値を与えれば、お客さまも値上げの正当性を感じやすい。施術の質も上がるので、Win-Winの関係を構築できるでしょう。

－今までのメニューに『パーミエイツコーム』を取り入れるだけで、お客さまに提供するサービスの価値を高められるということですね。

長崎　サービスだけではなく、美容師自身の価値を高めることにもつながると思っています。例えば、既に自分の技術を確立している美容師が、クオリティーアップを目指すために取り入れたり、売り出し中の美容師が、技術や経験の不足を補うために使ったり。そうしてベテランから新人のスタイリストまでが、高い水準でお客さまに技術を提供できるようになることで、美容業界がさらに良い方向に向かうと信じています。