ヘアスタイル

【Part 1】「SUBLIMIC（サブリミック）」エリアKOL 成功事例共有会レポート／資生堂プロフェッショナル

2023年10月23～24日、サブリミックを経営や教育に活用している「エリアKOL」（※）の代表者が、東京都品川区の資生堂プロフェッショナル（株）オフィスに集まり、各店の成功事例を発表し、共有するイベント「エリアKOL 成功事例共有会」が開かれた。全国から参加した8サロンの課題と取り組み、サブリミックを通してどのような結果をもたらしたのかを、2回に渡ってレポートする（Part 1）。

※「エリアKOL」とは？

KOLは、Key Opinion Leaderの略。サブリミックを経営やスタッフ教育などに積極的に活用し、その魅力を発信している美容室を、資生堂プロフェッショナルが全国8エリアから選定。エリアKOLサロンが現場で得た成功事例を共有し、サブリミック導入サロンへフィードバックする役割も担っている。

※「サブリミック」エリアKOL 成功事例共有会レポート【Part 2】はこちら

「エリアKOL 成功事例共有会」は、1サロン当たり発表20分、質疑応答20分というスケジュール。初めは皆、緊張気味だったが、次第に打ち解けていき、互いの取り組みを深掘りしたり、自店の取り組みと比較したりと、活発な意見交換が繰り広げられた。

サブリミックの活用事例を意見交換

　サブリミックをどのようにサロン現場で生かし、スタッフ教育や集客、利益アップなどにつなげていくか。その具体的かつ実践的なノウハウが得られるのは、やはりサロン現場である。そこで資生堂プロフェッショナルは、同社が選定した8つのエリアKOLサロンを集め、それぞれの取り組みと成果を発表する「エリアKOL 成功事例共有会」を開催した。

　同イベントは、これが初の試み。エリアKOLサロンが一堂に会し、取り組みを発表し合うことによって、他のサロンがどのような経営環境に置かれ、どういった発想でサブリミックを活用しているのかが深く理解できるというメリットも。代表者らは、各サロンの発表に興味深く聞き入っていた。

　さらには、イベントや懇親会を通じて、エリアKOLサロン同士も交流。成功事例の共有にとどまらない相乗効果も生まれていた。

「エリアKOL 成功事例共有会」に参加したKOLサロンの代表者。上の写真が10月23日、下の写真が24日の発表者。

【Part 1】サブリミック導入サロンの成功事例

「エリアKOL 成功事例共有会」から、各店がどのようにしてサブリミックを導入し、経営や教育に生かして成果を上げたのか、リアルな数字とともに4サロンずつ紹介する。サブリミックを活用してスタッフもお客さまも喜ぶヒントが満載である。

◎Case_1
9割がリピートして単価が 9,000円上がるサブリミック

◎Case_1<br />
9割がリピートして単価が 9,000円上がるサブリミック

RAF TOKYO 浜松
中澤勇飛代表

［SALON DATA］
RAF TOKYO 浜松
代表者：中澤勇飛（浜松店）
所在地：静岡県浜松市中区佐鳴台
開業年：2021年
店舗数：5店舗（グループ合計）
従業者数：16人（浜松店）
カット料金：4,000円（シャンプー・ブロー別）

■サロンのコンセプト
“お客さまが一生通えるサロンづくり”お客さまが美髪になるためのプランを提案。

■サブリミックの取り組み
・「サブリミック」の仕上がりをSNSへ投稿。美髪に関心の高い新規客が多数来店。
・「サブリミック」がどのように美髪を導くのかについて、毎回欠かさず使用する薬剤や施術の意味を説明。

中澤さんのInstagram。美髪に特化した投稿を行うことで、フォロワーは4倍に！

■結果
・リピート率：50％→90％
・月新規客：30人→60人
・客単価：16,000円→25,000円
・Instagramフォロワー数：2,500人→10,000人

Success Case

美髪を追求する中澤勇飛さんがサブリミックの導入を決めたのは、「誰でもムラなく、美しく仕上がるから」。美髪へ導いたお客さまの写真や動画をInstagramへ毎日継続的に投稿することで、美髪を求める新規客が県外からも訪れ、予約は1カ月以上待ち。さらに、「なぜ美髪になるか」の説明を徹底することでお客さま満足度を高めている。「施術に納得できることに、お客さまの感動ポイントがあります」と中澤さんは自信をのぞかせつつ語った。

RAF TOKYO 浜松で美髪メニューが売れ、リピートするのは、その仕上がりに加えてスタッフ全員でお客さまへ、なぜサブリミックは美髪を導くのかについて逐一説明しているから。

◎Case_2
若手の生産性を上げる「ケアエキスパート」教育

Charme・Alo
鈴木大介代表

［SALON DATA］
Charme・Alo
代表者：鈴木大介
所在地：茨城県那珂郡東海村船場字宮前
創業年：2020年
店舗数：1店舗
従業者数：11人
カット料金：4,950円
URL：https://charmealo.com/

■サロンの課題
トータルビューティーサロンとしてケアメニューを強化したい。アシスタントの生産性も高めたい。

■サブリミックの取り組み
・サブリミックの教育システム「ヘアケアリストプログラム」に4人合格。うちアシスタント2人はケアリストデビュー。
・ケアエキスパート認定により提案の説得力アップ。
・認定者限定「プレミアム髪質改善メニュー（11,000円）」導入。

ケアエキスパートに合格したことを表す、特製の名刺も作成。お客さまへ信頼感を与える。

■結果
・髪質改善メニュー（8,800円）月施術数：12人 →55人
・1人当たり月生産性（10月）：65万円 →82万円
・客単価 7,600円 →8,800円

Success Case

Charme・Aloはトータルビューティーサロンを目指しているものの、スタッフ11人中、スタイリストは3人と少なく、以前はプラスの提案、特に高単価なトリートメント・スパメニューの提案を行う余裕がなかった。そこで、サブリミックのスタッフ教育システム「ヘアケアリストプログラム」をアシスタント2人も受講し、合格。ヘアケアリストセミナー受講と酸熱トリートメント＋ショートスパの掛け合わせ提案により、メニュー客数・客単価がアップした。

ケアエキスパートに合格したアシスタントの鹿山さん（左から3人目）と伊藤さん（左から2人目）はケアリストとして活躍。「試験後に細かいフィードバックをいただき、技術・カウンセリングのさらなるスキルアップにつながっています」と語る。

◎Case_3
美しいデザインを提供するためのダメージレスへの挑戦

SKNOW
澁谷亮サロン事業部長

［SALON DATA］
SKNOW
代表者：澁谷亮（サロン事業）
所在地：北海道札幌市中央区南2条西三丁目
創業年：2009年
店舗数：1店舗（サロン事業のみ）
従業者数：14人（サロン事業）
カット料金：5,000円～
URL：http://www.salon-sknow.jp/

■サロンのビジョン
お客さまのライフスタイルとトレンドを融合させた、美しいヘアデザインをつくるために、素材である髪質を、サロン＆ホームケアでもっと高めたい。

■サブリミックの取り組み
・サブリミックの酸熱トリートメントで「半年間サブリミック通い放題」コースを実施。
毛髪集中プログラム（通常）：5,000円→半年パスポート：27,500円
※各回＋2,000円で酸熱トリートメントも施術

サブリミックの新規購入客づくりのため、シャンプー・トリートメントのサッシェ（1回）を活用。

■結果
・半年パスポート販売数：69人（2023年度 ※現在まで）
・トリートメント比率：32.2％（2022年度）→39.8％（2023年度）
・店販購入比率：14.3％（2022年度）→23.9％（2023年度）

Success Case

「美しいデザインは、素材である髪の美しさあってこそ」と考える澁谷さんは、2018年にサブリミックの酸熱トリートメントと出会い、SKNOWのコンセプト実現に必須のアイテムとして導入。素材美を維持するには定期的な来店が必要と、顧客向けの半年間通い放題パスポート（2万7,500円）を設定した。さらに、以前はシャンプー＆トリートメントキャンペーンを半年ごとに行っていたが、お客さまはストックがなくなった段階で、他で購入するケースが多々見受けられたため、3カ月ごとに変更。店販購入比率が約10％アップした。

◎Case_4
「お客さま史上最高の髪」を実現するサブリミック

Jewel Box ～私のトリートメント～
篠田彰久代表

［SALON DATA］
Jewel Box ～私のトリートメント～
代表者：篠田彰久
所在地：大阪府大阪市北区堂島
創業年：2021年（Jewel Box）
店舗数：2店舗
従業者数：14人
カット料金：5,500円

■サロンの課題
スタッフが個々のケアメニューを導入しておりメニューが複雑。新規再来率も20％と低い。

■サブリミックの取り組み
・スタッフにケアメニューとしてサブリミックの導入を提案。
・全員が仕上がりに納得・満足し、クオリティー統一。
・コンサルテーションブックを活用し、カウンセリング時のオペレーション統一を徹底。

教育から施術・提案まで、コンサルテーションブックを活用してお客さまの満足度も単価も急上昇。

■結果
・2021年から2023年の経営成績

・トリートメント比率：50％（2021年）→80％（2023年）

Success Case

創業当初から髪質特化型サロンとしてターゲットを絞り込み、新規客は月80人前後来店していたが、低価格で集客していたため新規再来率の低さが悩みだった。そのような中で出会ったのがサブリミックで、スタッフ全員が導入に賛同した。サブリミックの価値に合わせて安売りをやめるとともに、サブリミックのコンサルテーションブックを活用し、工程や提案のオペレーションを改善。新規再来率は倍増し、客単価も5,000円アップ！

※「サブリミック」エリアKOL 成功事例共有会レポート【Part 2】はこちら