再確認すべき美容の価値と共に
【年頭所感／滝川㈱】

滝川株式会社 代表取締役会長兼社長
滝川睦子

　さて、新しい年を迎え「今年こそは」と永く続いた冬から抜け出すことを考えて多くの方が様々な目標、期待をお持ちのことと思います。この2年間で壊滅的な状態に陥った産業とむしろ成長した産業と大きく分かれますが、我々ビューティ産業は改めて人々に必要とされている産業として再確認ができました。

　コロナ禍で多くの生活者がそれぞれの希望する美容を求めました。

　今では美容が生活の潤いになり、長い人生の中で「若く美しく健康的に」過ごすためには不可欠な要素です。衛生と深い関わりの中で生活に密着していますが、一方でファッションの一部としても認識されていますし、健康とも密接に関わっています。そのように美容は「衣食住」すべてに関わりをもち、まだまだその価値を伝えてきれていない発展拡大中の素晴らしい産業です。

　そして不況に強いとされる産業が故に、異業界からの参入が相次いでいますが古くからこの業界に関わる企業にとっては、新しい試みから勉強することも多く参考になる一方で関連法規を理解されていないことから、安全が担保されているか、お客さまに害が及ばないか、風評被害が起きないかと気を揉むシーンもあります。

　各省庁、業界団体からの注意喚起が絶えないのもそのためでしょう。

　我々は美容サービスを提供するサロン様とそのお客さまに必要な商品や情報を適切に提供できるよう、スピードを重視したアナウンスを考えお客様に必要とされる企業でありたいと考えています。

　当社は昨年の創業90周年を機に、さまざまな美容の在り方や美容の可能性を追求し、多くの方々に美容を楽しんでいただけるよう、「ユニバーサルビューティ」を提唱しています。その中で年齢、性別、宗教、居住地、体型、体質…と何にも隔たりはなく美容の素晴らしさを享受いただきたいと考え、サロン様に向けてさまざまな情報を「ビューティビューイング」「エステティックビューイング」「ネイルビューイング」「アカデミービューイング」とインスタライブを活用して発信しています。

　また、この1月から1980年創刊の美容業界情報紙「THE BEAUTREC（ザ・ビューレック）」のデジタル版もスタートしました。今年は「ユニバーサルビューティ」を共有するためにもこれらを活用しアウトプットを積極的に行いたいと考えます。

　業界に関わる全ての方がその素晴らしさを生活者の皆様に喜んでいただけるように積極的に活動できる年になるよう祈念申し上げます。

　本年もどうぞよろしくお願いいたします。