5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染法上での位置付けが5類に移行されることを受け、これまでのような感染対策を推奨されることはなくなるが、この3年間、「清潔」に過ごすことに慣れたお客さまは、マスク着用をはじめとしたお店側の対策について、継続をのぞむのか? それとも、コロナ禍前に戻しても受け入れてくれるのだろうか?
お客さまはマスク着用をどう思っているか?
調査・解説/美容の経営プラン編集部
新型コロナウイルス感染症が5類へ移行する5月8日以降、マスク着用に関するガイドラインは廃止されるが、マスクを外した場合、お客さまはどう感じるのだろうか?
女性の多い美容室では
マスクを外しづらい?
お客さまはスタッフにマスクを着用してほしいのか? その心理を探ったのが本項の調査。それによると、半数近くが「全てのお店でマスクを着けてほしい」、約3割が「お店の種類によってはマスクなしで良い」と回答した。男女別で見ると、「マスクなしで良い」と回答した女性は、男性の半分であり、女性の方がより強い抵抗感を持っていることが分かる。
一方、マスクなし接客に抵抗を感じない条件としては、「接客・滞在時間が短い」「距離を取っての接客が可能」など美容業に該当しないものと、「食品を扱っていない」「(美容・ファッション系は)見た目も大切」といった該当するものとが混在しており、悩ましい。
下方には、参考資料として全美連の「マスク着用」に関する指針を要約して示した。5月8日以降、美容業ではガイドラインは廃止される。「自主的な感染対策」をどこまで取るか、また、マスク非着用へのお客さまの忌避感とどう向き合うか、見当が必要だ。
※引用データの出典:(株)MS&Consulting『「マスクなし接客」をお客さまはどう思っている?』(2023年3月 20歳~50歳男女1,060人。ヒアリング内容は一部変更している)
その他、美容の経営プラン編集部が独自行った美容サロン経営者を対象としたマスクに関するアンケート結果は、本誌6月号に掲載中。
『美容の経営プラン』2023年6月号 No504
定価1,760円(本体1,600円)
電子版(40%OFF)1,056円(本体960円)
美容業における
新型コロナウイルス感染拡大
防止対策としてのマスク着用について
(全日本美容業生活衛生同業組合連合会 2023年3月9日の文書をもとに要約・一部改変)
政府のマスク着用に関する考え方の見直しを受け、美容業でのマスク着用の取り扱いについては、
○令和5年3月13日から5月7日までは、「ガイドライン(後述)」によるものとする。
○令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症は、オミクロン株とは大きく病原性が異なる変異株が出現するなどといった特段の事情が生じない限り、感染症法上の5類感染症に位置づけられることとなる(現在は2類相当)。以後、「ガイドライン」は廃止となり、個人および事業者は自主的な感染対策に取り組むこととなっている。
【ガイドライン】
政府におけるマスク着用の考え方の見直しを受け、美容業では以下によるものとする。
①マスクを着用するかどうかは、個人の判断に委ねることを基本とし、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重される。
②事業者が感染対策上または事業上の理由などにより、従業員にマスクの着用を求めることは許容される。
③感染が大きく拡大している場合には、一時的に場面に応じた適切なマスクの着用を広く呼びかけるなど、より強い感染対策を求めることがあり得る。ただし、そのような場合においても、子供のマスクの着用については、健康面などへの影響も懸念されており、引き続き、保護者や周りの大人が個々の子供の体調に十分注意する必要がある。
なお、基本的な感性対策は重要であり、引き続き、「三つの密」の回避、「人と人との距離の確保」、「手洗いなどの手指衛生」「換気」などの励行を呼びかける。
▼ご購入はこちらから
JOSEI MODE公式サイト
amazon.co.jp
Rakuten 楽天市場