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『美容の経営プラン』がコンセプトも新たにリニューアル
特集企画 基調インタビューの一部を特別公開

 美容室オーナー向けの経営誌・月刊『美容の経営プラン』が“美容室のカネヒトモノを増やす経営誌”の新コンセプトを掲げ、9月1日発売の2023年10月号より誌面を刷新。リニューアル第1号の特集「利益を増やす 高利益体質の美容室づくり」の冒頭に掲載された経営者インタビューでは、HARUKI MINATO JAPAN・湊 覇樹代表が美容室経営の新しい未来図を示す。

営業利益30%を稼ぎ出す
全く新しい美容室経営

INTERVIEW 湊 覇樹[HARUKI MINATO JAPAN


美容の経営プラン2023年10月号

これまでの美容室経営とは全く異なるアプローチとプロセスで利益を生み出し、日本の、そして世界の美容業に革命を起こそうとする湊 覇樹氏が、23歳の野心を語る。

「利益体質の会社」という価値を高める

  美容室の利益構成を見ると、一番多い費用は人件費。うちは52%で計算しています。スタッフには給与できちんと還元します。このことは絶対に守らないと駄目。

 次に考えるのは営業利益。30%欲しい。すると、残りは18%です。家賃比率は10%と言われますが、うちは5%から、高くても7%で考えます。

  売上原価は、美容業では人件費や家賃ほど重視されませんが、年商が10億円規模になれば、総売上に対する比率を1%削ることで、みんなへボーナスが出せ、会社にも利益がたまり、そして何より環境保護や持続可能な社会に向けて無駄をなくすことを推進できます。

 売上原価を下げる努力を徹底し、さらにメーカーさまやディーラーさま、取引先の皆さまのおかげでこの水準を維持できます。


 こうした経費削減だけでは限界があるので、オリジナルのアイテムを開発し、一律税込み3,960円で販売しています。これにはからくりがあって、内容量から価格を決めるのではなく、3,960円という価格を決めて、内容量を合わせています。粗利益は70%。15%は歩合で還元し、残り55%が利益。店販売上比率は20%で、年商10億円なら2億円が店販売上。うち55%の11,000万円が営業利益に乗ってくると、営業利益30%は決して無理な数字ではありません。

  美容室経営に潜むさまざまなリスクが最小限になるよう、管理しながら利益体質の会社にしていかないといけません。美容室経営者あるあるですが、開業して現金が手元に入ってくるので、3カ月目ぐらいになると、ベンツに乗り始める。が、ベンツに乗るのはあまりおすすめはしません。もちろん乗ることで気分が上がり経営に力が入るなら良いと思いますが、あくまで個人的な意見としては、僕なら買わずにキャッシュを残します。

  「もうけ」と「利益」には違いがあります。もうけは経営者自身の私利私欲が多いものですが、利益は会社とスタッフを守るために必要なお金です。矢印が自分なのか? みんななのか? だと思います。

  うちでは利益の大切さをスタッフ全員に伝えています。そして、その出た利益を還元しています。会社の売上から、出た利益や、僕の役員報酬の額まで、全てオープンに、クリアに経営することで、みんなが利益水準を意識して動いてくれるのです。結果、それがスタッフ自身に返ってくる会社だとみんなが分かってくれています。教育しなくても、オープンにすればいいのです。

 ゴルフに行ったりベンツに乗ったりするために役員報酬を取って、利益の残らない会社には価値はあまりないと思います。

  そして、スタッフはみんなや会社のために利益を残そうとしてくれます。今年の目標は、利益を出して、スタッフ全員に1年間不測の事態があっても、給料を出し続けられるキャッシュをためることが目標です。

 それができて、みんなへの還元と安全の確保をしっかり行い、僕ら幹部も役員報酬を上げて、全員で上に行きたいと思っています。

  3年目まではトップダウンの組織づくりを行っていきます。トップが役員に伝え、役員がスタッフに伝えていく。理由としてはスタッフと役員とトップでは、経験値や責任の重さ、思考の層が違うためです。導いてあげることを大切にしています。

  最初からボトムアップの経営をする方がいますが、意見にばらつきが出てしまい、経営方針もぶれてしまってまとまらないのでおすすめしません。

  1年目で年商10億円をつくり上げます。これは自慢というよりもHARUKI MINATO JAPANでは当然の数値であると認識しています。経営計画を3年先までつくっていますが、正直時代の流れは早いので、今の目の前に集中しています。

年商10億円から20億円を超えいくための組織づくり、そして世界も視野に入れた湊代表のその先の戦略は、月刊『美容の経営プラン』本誌にてご覧ください。


湊 覇樹
みなと・はるき/2000年富山県生まれ。東京美容専門学校卒業。ハルキミナトジャパン(株)、ハルキミナト(株)を設立し、美容製品製造を主軸とする『HARUKI MINATO Maison』、美容サロン空間を主軸とする『HARUKI MINATO japan』を全国に現在11店舗展開。「お客さまには誠実に、学びは謙虚に」をベースにしながらも、事業を通じ美容業界の革命を志している。

https://www.harukiminato.com/


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2023.09.04
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