メンズ客の“なりたい”が必ず見つかる100スタイルを...
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脱・白髪染めのテーマを冠した新刊『大人のブリーチカラーヘアカタログ』。カタログと称しながら、学べる要素が満載だ。
ブリーチカラーは大人世代のニーズが高まる一方で、大人の髪だから慎重にならなければならないポイントも少なくない。そこをどのように対処するか、ブリーチマスターのアドバイスを大いに参考にしよう。
サロンワークのみならず、ヘアカラーセミナーの講師や薬剤開発など、幅広く活躍中の『CANAAN』長崎英広さん。
大人世代の顧客も多いという長崎さんに、大人ブリーチが注目されている理由、そして成功する大人ブリーチのポイントなどについて、教えていただきました。
残留色素と髪質チェックは必須
大人のお客さまから、ブリーチ剤を用いたヘアカラースタイルが人気を集めています。ハイライトやインナーカラー、フレーミングカラーなど、部分的な施術を中心としたものです。
昨今のヘアカラーは、白髪を隠す機能性や髪色の明るさだけでなく、デザインされたカラーが求められています。大人世代からブリーチのニーズが多いのは、その傾向の表れだと思います。
従来の白髪染めは、白髪を残さないことに重きを置いた、どちらかと言えばデザイン性に欠ける側面がありました。明度は高くなく、6〜7レベルです。そのため、根元のみ白髪染めの薬剤を使い、中間〜毛先はファッションカラー剤で明度を高めに設定した施術をする美容師もいたと思います。
ただ、その際に色ムラができてしまうケースなどがあり、目の肥えたお客さまの満足を得ることが難しくなってきていました。
そこで、できるだけ白髪染めの薬剤を用いずに、ブリーチ剤を軸とした薬剤の組み合わせで大人世代へのヘアカラー提案を行うようになってきたこと。また薬剤が進化したこと。こうした背景も、現在の〝ブリーチ人気〞と、デザインされたカラーの人気につながっているように感じます。
施術前には毛髪診断が欠かせないわけですが、
①残留色素
②傷みやすい髪質か否か
必ずチェックするのは、この2点です。
白髪染めのカラー剤だけで施術していた時代に比べて、ダメージリスクが高まった分、『CANAAN』では事前の残留色素と髪質チェックを欠かさずに行っています。
点や線でとらえるブリーチ
大人世代の中には、エイジングの影響で毛量が少なくなってきた方がいます。薬剤を頭皮に付着させないことは、どの世代のお客さまに対しても大切なポイントになりますが、毛量が減ってくる世代のお客さまには、特に細心の注意を払わなければならないでしょう。施術時に注意するだけでなく、事前に保護クリームを塗布するなどの予防策も欠かせません。薬剤が頭皮にしみる、かゆみの元となったなど、ネガティブな印象を与えないためにも、頭皮への付着は絶対的なNG項目なのです。
同時に、スピード感のある施術が必須です。頭皮に薬剤を付けず、なおかつスピーディーに、デザイン性のあるスタイルを―これが、成功する大人ブリーチの要因になると思います。
「視覚的にデザインとして認識されるヘアカラーのニーズが多い」
と話す長崎さん。その点は若い世代も大人世代も変わらないという。
提案するデザインとして最も多いのは、ブリーチを用いたハイライトです。
全頭ブリーチやグラデーション状のブリーチに比べ、ハイライトは、施術の対象となる髪の本数が相対的に少なくなります。前者が「面でとらえるブリーチ」だとすれば、後者は「点や線でとらえるブリーチ」であり、その分ダメージリスクを抑えることができるのも、ブリーチハイライトの長所と言えるかもしれません。
ただし、あまりにもナチュラル過ぎるハイライトは、ややデザイン性に欠けてしまいます。そのため、例えばトップの表面は幅2〜3ミリ、ミドルとアンダーの表面は幅5ミリ前後、内側は思い切って幅15〜20ミリ程度の間隔でハイライトを入れ、トップから徐々に太くなる設計にするなど、単調にならないデザイン提案がおすすめです。
PROFILE
長崎英広(ながさき・ひでひろ)
三重県出身。MINXセントラル店代表、MINX原宿店代表を経て、
2012年、東京・表参道に『CANAAN』をオープン。
現在、表参道と銀座の2店舗がある。国内外で多くのセミナー講師を務め、
受講者はこれまでに10万人を超える。
ヘアカラー剤の新商品開発にも携わるなど、幅広く活動中。
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