大人のブリーチ毛の髪質改善&縮毛矯正を大解剖!「最難...
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東証一部上場(4919)の美容室専売ヘアケア化粧品メーカーである㈱ミルボン(佐藤龍二社長)は2月10日(木)14時30分より、東京都千代田区の大和コンファレンスホール2Aのリアル会場、および動画配信のハイブリッド形式で、投資家やアナリストおよび報道関係者に向け、2021年12月期(第62期)決算および新中期事業構想説明会を開催した。
最初に村井正浩常務取締役が、第62期決算の報告および説明を行った。
公開された資料によると、売上高は415億8200万円で前年比58億5700万円(16.4%)の増収。売上総利益274億9800万円は前年比41億1300万円(17.6%)の増益だった。
村井常務はその要因を、コロナ禍でありながらも代理店との協働によるサロンに寄り添う活動を継続した結果であるとし、コロナ影響前の2019年との比較でも14.7%の増収であったことを伝えた。海外事業部門においては、中国がコロナによる規制強化を受けたものの、米国・韓国を加えた主要3カ国は引き続き好調であったと振り返った。
また、営業利益は78億1700万円は14億2200万円(22.3%)の大幅な増益を示しており、村井常務は「増収効果による固定費の吸収や、コロナ禍による活動費の抑制によるもの」と分析した。
製品部門別の販売高は以下の通り
ヘアケア用剤部門 244億6600万円(前年比33億3100万円・15.8%増)
染毛剤部門 148億1300万円(前年比22億1900万円・17.6%増)
化粧品部門 5億7900万円(前年比2億1800万円・60.6%増)
ヘアケア部門については、プレミアムブランドがヘアケア売上の成⾧を牽引。昨年2月に「オージュア」より発売したヘアケアシリーズ『リペアリティライン』が年間目標を60%を超える実績となった他、「グローバルミルボン」は各国で窓口作りを進め、新ライン『プレミアムポジション』は目標未達ながらも、販売高は順調に推移したと公表。
また、同社が展開するECサイト「milbon:iD」のサロン登録数は3,254軒で、登録会員数が約17万人と修正目標を大きく上回ったことも、ヘアケア製品売上の貢献につながっったと見られている。
一方のヘアカラー部門では、ブリーチ剤を使ったハイライトカラーの人気が引き続き高く、『オルディーブ アディクシー』の数字が順調に伸長し、ファッションカラー前期比25.4%増の原動力となった。半面、グレイカラー『オルディーブ シーデル』は窓口づくりは進みながらも、売上的な効果は上がらなかったという。
「フィールドパーソンの推移とマーケット情報」においては、国別のフィールドパーソン人数と1人当たりの売上高を算出。日本は328人で1人当たりの売上高が1億200万円と例年並みの数字の推移だったが、韓国の伸長が著しくⅠ人当たり売上高が1億600万円と、初めて日本の数字を上まわったことを、村井常務は注目点として挙げた。
続いて同社・佐藤龍二代表が2022年をスタートとする新中期事業構想の説明に登壇。新型コロナウイルス感染拡大により先行きが不透明になった昨年6月に、中期事業を一旦ストップさせたことに触れ、「Change the Stage 18 Month Mission(18ヵ月ミッション)」の合言葉の下に次の時代に向けた成長軌道を1年半かけて練り上げてきたことを改めて主張。
「これからの時代は社会の価値観が変わっていくだろうという予測から想定できたことは、コロナ禍の影響によって生まれる価値観ともう一つ、日本の元からの構造上によるさまざまな課題、あるいは業界の課題が、コロナによって一気に加速化するということ」と佐藤社長は、コロナによって一時的な売上の低下はありながらも、サロンに向けた施策をスピード感を持って進めることで、これまでの1年半で、次の中期事業構想に向けた準備を進めながら、そのスタートラインに立つための軌道修正を図ってきたと説明した。
特にデジタル化からDX戦略への土台づくりとして、ECサイト「milbon:iD」の推進、教育活動のDX化を進める「エデューケーションID」、教育イベントの仮想空間「ミルボンデジタルアリーナアプリ」を推進できたことへの手応えを語った。
佐藤社長は、2022年を経済の構造変化の始まりと今後10年の経済を左右するターニングポイント位置づけ、新たな中期事業計画を発表。サロンに向けた施策として2月7日のMILBON NEXT VISION 2022で発表した「サロン ソーシャル イノベーション」を掲げた上で、2026年までの目標数字として、連結売上580億円(出荷金額640億円)、連結営業利益目標108億円(営業利益率18.6%)を設定した。
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