人毛100%の医療用ウイッグを EC サイトで販売する(株)SUMIKIL(スミキル、野中美紀代表)は、10月のピンクリボン月間に合わせて10月24(火)日に、東京都練馬区の美容室「REMILIO 石神井公園」にて、医療用ウイッグ利用者向けのカット体験会を行った。
代表自身の体験からウイッグユーザーのニーズを反映
体験会は、REMILIOの代表が同社のウイッグの開発に携わっていることから、美容室の貸し切っての開催が実現したもの。当日は、がん罹患者やその家族など約50人が来店し、うち20人ほどが実際にウイッグの試着を受けた。またウイッグを購入した参加者には、ウイッグを着けた状態で美容師がカットするコーナーも設けられ、その使い心地を確認。中には地毛とマッチしたカラーを施してもらい後日受け取りを希望するなど、購入者のウィッグへのこだわりが窺えた。
(株)SUMIKILは2022年の設立。代表である野中氏も、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)により、長年ホルモン治療の副作用から薄毛でウイッグが欠かせない生活を送っている。自身の経験から、見た目の自然さにこだわった人毛100%のウイッグを中国の工場から仕入れ、ECサイトで販売している。
品質にもこだわった人毛と人工頭皮ながら、価格はフルウイッグで39,800円(税抜)からと低価格を実現。購入者は全国約23か所の提携美容室でのカットを受けるか、SUMIKILに希望のスタイル画像を送り、アドバイザリー美容師がカットして届けるというセミオーダー方式で提供している。
野中代表は「本来必要な治療に専念するためにも、外見の不安を取り除き、ウイッグでもいつも通りオシャレできる楽しさを知ってほしい」と語る。同社では、今後も全国に提携美容院を増やしていきたいとしている。