▲本日のお客さまは、就職のために上京して、張替さんのもとを訪れた坂元さん。「鹿児島でサロンモデルをした写真をインスタに上げていたら、張替さんが声をかけてくださいました」
▲今日は、巻いたときに胸上で毛先が弾むように、長さを4〜5センチ切ろう。バックから水平ラインで切って……。
▲このくらい切ってるからね。サイドを切るときに見せればお互い安心。
▲フロントにレイヤーを入れます。が、こんな風に高くから入れるとシャギーっぽくて大人になりすぎます。
▲このくらい、低いところからすこーしだけ。フレッシュさを大事にしようね。
▲が、角を取る程度に、すこーしだけ。レイヤーを入れすぎるとくびれが付いて、これまた大人になりすぎます。やらなくてもダメ。ちょっと角を取るだけで、巻いたときの柔らかさがやっぱり全く違うのです!
▲形が大体切れたら、こんなふうにパネルに指先を通して……。
▲厚みを感じたところだけ、中間から毛先にセニングを入れます。
▲表面のセニングは、毛先だけ。セニングは最小限にして、表面から短い毛が出ないように。
▲はい、切れました。ロングはいつも瞬間で終わります。
▲ヘアカラーは、グレージュ。アッシュとシルバーを同量に、サファイアを3割。坂元さん、褪色しやすいみたいだから濃いめに入れとくね。
▲10分置いたらチェック。染まり具合を見るのと、もう一度コーミングしてくれぐれもムラがないように。昔は焦ると裏側が塗れてなくて、先輩にマークされたものです。
▲計20分で染まり上ががり。乾かしていきます。坂元「最近、女の子の服で好きなのありますか?」張替「肩出し。……とあの、スカートの裾がこう切り込んであるやつ!」
▲前髪は、深めから分けてたよね? これは好みだから、お客さまのやりやすい場所を確認します。
▲流し始めを短く。セルフカットだとどうしても、これが逆になっちゃうんだよね?
▲前髪はセニングを使わず、ハサミで軽くしていきます。絶妙に、そっと。
▲重さの残っているところにセニングを入れます。量感は、ドライの方がよく分かる。
▲さ、巻いていきます。前髪は、アイロンでやるのが怖いのと、自然に仕上げるためにピンカールしておきます。コットンの優しさを、髪にしみ込ませる感じ。
▲アンダーからコテで巻きます。最近は、フォワードとかリバースとか気にせず、ランダムなのが主流かな。ポイントは、ときに中間を逃がして……。
▲カールに表情が加わります。ミドルまでは表面のカールを乗せる土台になるので、中間からボリュームを出しておきます。
▲サラサラの直毛だからこそ、毛先まで熱を通すことが大事。
▲毛先までコテのカーブが付くように。毛先を逃がしちゃうと不自然になる。
▲もう一つポイントは、表面に割り箸くらいの細さの毛束を取って巻くこと。
▲根元からの細いカールが乗ることで、本物のくせ毛みたいに見えます!
▲さらにもう一つポイントは、トップは分け目の向こうから毛束を引っ張ってきて巻くこと。いい立ち上がりが付くので、撮影には必須。けれどお客さまは、違和感があるらしく、サロンワークではあまりしません。
▲自然に散らして。ここの動きに正解はございません。
▲仕上げは、ワックスとクリームのミックスで。今どきの、濡れたような質感を出していきます。
▲ネープから肩前へ出る毛はカールが甘くなりがちなので、最後に巻き直して。
▲そうだ、あと、最近宮村(浩気代表)にアドバイスされるのが、「重心を前に」。顔周りの毛を前に持ってきて……。
▲ちょっと邪魔な毛をつくるのがいいみたいです。ほら、かわいい!