メンズ客の“なりたい”が必ず見つかる100スタイルを...
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2018年9月、東京・表参道にオープンしてから瞬く間に、周辺エリアを代表するトップサロンとなった『SHEA.(シア)』。坂狩トモタカ代表、そして開業時からマネージャーとして同代表を補佐してきた佐藤幸治氏の、元々の集客力があったことはもちろんだが、顧客満足度を高めようとするメニュー提案の追求が、顧客の幅をさらに広げた。
オープン当初から多くの顧客の支持を得ていた『SHEA.』だったが、世の女性の同サロンへの注目度を一気に押し上げたのが、根元を立ち上げるポイントパーマ「プリカール」を開発した2020年だ。坂狩代表は、大人女性への悩み解決提案として技術メニューの開発を行う中で、韓国を訪れた際に知った根元パーマからヒントを得て、専用ロッド「プリカーラー」を考案。その施術で生み出すナチュラルな根元のふんわり感は、大人女性だけでなく若い女性のニーズも喚起した。
一方でマネージャーの佐藤氏は、2019年にオープンした青山店の代表を任され、白髪染めを売りとするメニュー展開にシフトすると同時に、コロナ禍で空いた時間を活用してYouTube『SHEA.チャンネル』を開設し、「明るく育てるグレイカラー」の魅力を視聴者に伝える動画を配信した。
その2つの出来事を転機に、坂狩、佐藤両氏に偏っていた売上高の比重が緩和。スタイリスト全員が月100万円超のプレイヤーとなり、中には200万円、300万円とトップ2人に追随するスタイリストも育ってきている。
SHEA.をけん引する両氏の共著による『根元ふんわりパーマ(#プリカール)と明るく育てるグレイカラー(#育てるハイライト)』。同サロンがブレイクする原動力となった2大メニューの基礎と応用を学べるテクニックブックであるが、さらには、サロンメニューとそのための技術がいかに編み出されるのか、そして、そのメニューを軸としたスタッフのオペレーションの考え方など、マネジメントの要素も吸収できる内容となっている。
『「売れる」とか「バズる」といったワードが一人歩きするのには違和感があります。そこを一番の目標とするのは違うのではないかと思うのです』とあとがきの書き出しで坂狩代表が綴るように、いずれのメニューも、“映え”を狙ったり、むやみに押し付けたりするのではなく、その焦点は常に、お客さまにとって価値があるかないか、の1点に絞られている。
その意識は若手スタッフにも既に浸透。技術入門編の第3章には、「#うぶレイヤー」「#前髪パーマ」「#ゼロテクブリーチ」など若手スタッフ考案による8つの技術を、人気メニューの卵として紹介。ぜひご注目を。
《著者サロンプロフィール》
SHEA.
坂狩トモタカ代表。2018年9月に設立し、現在、東京・表参道エリアに2店舗を展開。
近年は坂狩氏が考案したパーマ「プリカール」が業界内外から注目を集める。
青山店の佐藤幸治氏は40代にして「白髪染め」を武器に予約の取れない美容師に急成長。
坂狩、佐藤両氏を中心に、セミナー講師としても活躍する。
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