8月1日発売「ヘアモード」9月号の特集はここがスゴイ...
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大学在学中から数えて、取得した認定資格は13種。決して取得マニアなのではなく、目指すべきものが定まらなかったため。ところが、パーソナルメイクアドバイザーという資格との出会いによって、散らばっていた興味が、一つの方向に集約されました。
「色彩や骨格診断、メイクやアロマテラピーなど、興味のままに学びながら、職を転々としていました。それらを生かしてどう人の役に立てるのか、居場所を見つけられないでいたんです」
と振り返る、(株)アイシービーの寺尾智子さん。3年前、パーソナルメイクアドバイザーという資格との出会いによって、散らばっていた興味が、一つの方向に集約された。
「メイクで『こういう風になりたい』という本人の希望に近付けられれば、その人が最も輝くかというと、決してそうではありません。根拠をもって理論的に、最適の答えを導けるのがパーソナルメイクアドバイザーのスキルです」
それには人の分析力がものをいう。似合う色、骨格などから、本人も知らなかった美しさを提案するのがパーソナルメイクアドバイスの真骨頂である。
「パーソナルメイクアドバイザーは、色の似合わせや骨格の知識だけでできる仕事ではありません。それらはあくまでも、理論を組み立てる上での一要素です。その他に目の位置や肌の質感など身につけるべき知識がたくさんあり、いろいろな角度から人を分析して、その方だけのためのメイクを導き出します」
上のビフォア・アフターの写真も、寺尾さんのアドバイスによる大変身。眉の描き方、鼻筋のハイライトの入れ方、陰影による輪郭のコントロールなど、メイクの力で女性は、こんなにも自信に満ちた表情に変わることを実証する。
特に2番目の女性は、イメージチェンジを図って自信をつけた勢いで、会社を辞め、フリーランスのコンサルタントに転身。その他では、さらに上のステージを求めて海外に渡ったケースもある。パーソナルメイクのアドバイスで容姿だけでなく、人生までも大きく変わった。そんな知らせを聞いたとき、自分の仕事はそれだけのポテンシャルを秘めていると、改めて実感できる。
「きれいになれるコツを知った女性は、どうしたらもっときれいになれるかを、ご自宅でも研究するようになるんです。だって自分の顔の一番のプロは自分ですからね」
と胸を張る寺尾さん。現在はさらに進んでイメージコンサルタントとしての講師活動を同社で展開している。そこでは顔だけでなく、ファッションや立ち居振る舞いなど、全身や内面にまで踏み込んだアドバイスを行なう。
「その方が誰に対し、どんな存在でありたいか。美しさをアドバイスすることは、その方の生き方を応援すること。今まで学んだどんな知識も経験も、そう考えると、生かせないはずがないですね」
人に対する仕事は、人間としてのあり方を問われる。だから寺尾さんはこれからも、自らの生き方を磨き続けるに違いない。
※本記事は、『HAIR MODE 』および『HAIR MODE digital 』2017年4月号にて掲載した記事を転載したものです。
てらお・ともこ/パーソナルメイクアドバイザー。大阪府出身。関西大学卒業。現在は、(株)アイシービー スクール事業の講師として、後進の育成、自分磨きの支援などを担う。
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