メンズ客の“なりたい”が必ず見つかる100スタイルを...
毎回好評の『メンズヘアカタログ 男髪コレクション』が今年も発売。ますます多様化が進む男性のライフワークに伴...
うまく切ったはずなのに決まらない。ヘアカットが上達すればするほど、提供するヘアスタイルが理想からかい離してゆく。そんな技術のジレンマに陥った経験はないだろうか。『Cocoon ノンブローカットの教科書』の著者・SAKURA氏も、そんな悩みを抱えていた美容師の一人だった。VAN氏考案“ノンブローカット”との出会いから、ヘアデザイナーとしての頭角を現し、その技術を指導するまでの存在に。同氏を開眼させた“ノンブローカット”とは、どのような技法なのか。
“ノンブローカット”とは、人の骨格や髪質、毛流を考慮しながらカットすることで、ブロー技術やアイロンを使わずお客さまに自然とフィットするスタイルを提案できる、Cocoon代表のVAN氏が考案したカット技法だ。実践するには人の頭を球体として捉え、カットされた毛髪がどの位置に落ち着くか予測する経験値が必要となる。
Cocoonのオープニングスタッフとして参加したSAKURA氏も、当初は自身が身に付けていたカット技術の常識が通用しない新たなカット技法との出会いに戸惑いがあったという。しかし、ヘアスタイル提案に行き詰まりを感じている時、VAN代表が繰り出すヘアスタイルに、それを理解することで、技術者としての殻を破ることができると予感した。
本書の冒頭では、SAKURA氏がヘアカットの技術を高めていく過程で何に悩み、“ノンブローカット”をいかに理解し、自分のものとしていったかを振り返った上で、その技術が、何を求める美容師に適しているかを呼び掛ける。
「ヘアモード」でノンブローカットの連載を開始するに当たってプレインタビューで、SAKURA氏はその本質をこのように語っている。
SAKURA VANは、あらゆる世代のさまざまなファッションを好む人から、「VANさんじゃないと!」という確かな声とともに支持されている。しかもお客さまが、髪が伸びてもフォルムは崩れずに再来店されるのを目の当たりにしていたので、このカットの本当の良さは切った直後ではなく、サロンを出た後に実感する再現性にあるのではないかと考え始めました。
ヘアモード編集部では、SAKURA氏の仕上げたヘアデザインのクオリティーの高さが、スタイリングやセンスというよりも、骨格や素材にフィットさせるカットの技術力にあると着目。髪質、骨格、毛流に合わせたヘアデザインを提案でき、かつ素材のネガティブポイントを解消できる“ノンブローカット”は、センスやトレンドに左右されない、次世代に向けたニューベーシックとなり得る技術と位置づけ、単行本化も見込んだ誌上講座を企画した。
「いつ学びはじめても遅いということはありません。デザインを表面的な装飾として解釈せず、お客さま自分の『素材』を好きになるように仕立てるノンブローカットの考え方は、きっと皆さんの役に立つはずです」とはVAN代表の巻末のメッセージ。カットのセオリーが固まっている人ほど、身に付けることで得られるやりがいは大きいかもしれない。
▼ご購入はこちらから
JOSEI MODE公式サイト
amazon.co.jp
Rakuten 楽天市場
毎回好評の『メンズヘアカタログ 男髪コレクション』が今年も発売。ますます多様化が進む男性のライフワークに伴...
昨今の注目事として、目や耳にする機会が増えてきた「DX」「AI」。アナログ要素の多い美容業界において、どん...