• ヘアスタイル

たまには2人で語りませんか?
三好真二さん+山本真梨子さん=LILI

サロンで一緒に働くオーナーや先輩と、マジメに話してみると、どんな発見があるのでしょうか? 今回は、LILIの山本真梨子さんがオーナーの三好さんに“カットトーク”を申し込みました。2人のおしゃべり、はじまります。

美容師ならば技術の話をしよう

三好:最近だよな。「カット」についてよく話すようになったのは。 山本:そうですね。サロンワーク中とかちょっと手が空いた時間に私が三好さんによく聞きにいきますよね。ここはどうやってレイヤーを入れたらいいですか? とか。三好さんも、私のカットフォーム見て、肘が上がりすぎているからもっと下げてみろ、とかアドバイスをくれたり。やはり私にカットを教えてくれた人で、ずっと成長過程を見てきてくれた人だから、指摘がドンズバだな、と実感することばかり。 三好:そりゃそうだろう。お互い長く一緒にやっているといつの日からか、心の中で思っていても口に出さなくなったりすることもあるけど……。 山本:私たちもそうでしたよね。三好さんに聞きたくても、なかなか素直になれず聞けなかった。けれど、ちょうど1年くらい前、専門誌の撮影でレイヤースタイルをつくった時、まったく髪が動かないことが3回くらい連続して……。何とかしないといけないし、もうここから早く抜け出したい!と思って、思い切って三好さんに相談したんですよね。私にとって大きなきっかけとなりました。 三好:そのレイヤーのスタイル、作品としてはよかった。キレイにレイヤーを切れていたら作品としては成立していなかった。だけど、サロンワークであれをしたらアウトだったな。 山本:そうなんですよね。三好さんはサロンワークと作品とではレイヤーを切り分けていますよね。私はあの時、重さがたまってグラのようになってしまい、偶然にもヘアデザインとしてはエッジの効いたものになったのです。だけど、レイヤーをきちんと理解した上で切ったり、削ったりしないと、お客さまには日常生活を送る上での操作性の良いヘアスタイルを提供できない、と痛感しました。サロンワークでもきちんと切れる、ヘアデザインとしても落とし込める、そういう技術を身につけたいし、そもそもカットをちゃんとわかりたい! 偶然の産物ではなくちゃんと理解した上で作品に落とし込みたい、という気持ちが湧いてきたんです。それでカットについて追求したいと三好さんに言ったら、飽きるまでレイヤーの練習をしろ、とおっしゃいましたよね。 三好:そう。飽きた時は完全に分かってきた時。分かったら、面白くなるし、面白くなったらどんどん突き詰めて練習したくなる。そうしたら自然と技術が身についてくるし、お客さまに自信を持って提案できるようになるんだよ。 山本:本当にその通りでした!

美容師ならば技術の話をしよう

三好さんの技術を
しっかり継承していきたい

山本:そういえば最近、三好さんにカットを教えてもらいはじめた頃のノートがでてきたんです。当時は理解できなかったことが今になってやっとわかるんです。 三好:あれ、お前……理解していなかったの? 山本:実は(笑)。三好さんは、天才肌だから、いきなり10段階の6ぐらいから始まっても大丈夫な人なんです。三好さん自身がそうだから、私がまだハサミの持ち方もままならないのに、「レイヤーはこうだ!」とか言って1〜5をすっ飛ばして、6からカット教育がスタートしたんですよ。今、ようやく私は6ぐらいのレベルに達して、当時教えられたことを理解できるようになり、色々と三好さんに聞けるとようになったのかも。 三好:なんで山本に6から教え始めたかって、俺が当時、余裕がなかったから。外部の撮影とかも多かったし、店もオープンしたばかり。でも、そもそも色々教えすぎるのもの良くないとは思っているけどね。だって教えすぎると教えたことしかできなくなるでしょ。だから「あの人が言っていたこと、どういうことなんだろう?」と考えながらやっていくぐらいがちょうどいいと思っているけどね。 山本:そうなんですよね。ワインディングでオールパーパスをやりはじめると頭の丸みを理解するようになるし、ブローを教えてもらうとストレートアイロンのプレスの仕方がわかる。細かく教えてもらわない分、自分で何と何が同じ原理だ!とかこれとこれが似ているな、とかを考えるようになりますね。1つの技術を習得すると2つの技術が身についていることになるんです。ところで三好さんも師匠である山下さん(『Double/HEARTS』山下浩二氏)と今でもカットとか技術についての話をしますか? 三好:もちろん。今でも「三好、このスタイルだったらどこをどうやって切る?」と聞かれるから、「どこどこからこうやって切ります」と答える。そうしたら、「こうやって切るのが正解だ」と教えてくれるの。ちゃんと答えを出してくれるし、なるほど、という説明をしてくれるが山下さん。山本もいつか、下の子たちについて、カットについて聞かれたらちゃんと答えを出して導けるようにならないとな! 山本:はい! 三好さんの技術をちゃんと継承していけるように頑張ります。これからも沢山カットのこと教えてくださいね。 三好:山本にとって今年は勝負の年だぞ! 山本:あ、三好さん、それ毎年私に同じセリフ言ってますから(笑)。

三好さんの技術を<br />
しっかり継承していきたい
山本さんはこの三好さんの作品を見て、「一緒に働きたい」と、上京を決意した。(『HAIR MODE』2005年7月号掲載)
三好さんの技術を<br />
しっかり継承していきたい
三好さんが好きな、山本さんの作品。「これ良かったよね〜」と周囲のスタッフも同意見。(『HAIR MODE』2016年3月号掲載)
三好さんの技術を<br />
しっかり継承していきたい
2017.08.21
三好真二[LILI]/山本真梨子[LILI]
三好真二[LILI]/山本真梨子[LILI]

みよし・しんじ/1973年生まれ。香川県出身。高津理容美容専門学校卒業後、奈良県内1店舗を経て上京。『HEARTS』店長を経て2006年に東京・原宿に『LILI』オープン。

やまもと・まりこ/1981年生まれ。兵庫県出身。NRB日本美容専門学校卒業後、大阪府内1店舗、東京都内1店舗を経て、東京・原宿の『LILI』にオープニングスタッフとして参加。現在サロンマネージャー。

share
MORIYOSHI[SHACHU]のヘアカラーデザイ...

MORIYOSHI[SHACHU]のヘアカラーデザイ...

ハイトーンカラーをはじめ、自分の心が赴くままにヘアデザインを楽しむ時代、髪のコンディションは複雑になりがち。...

『クールグリース』をシェアする、彼/彼女の髪事情

『クールグリース』をシェアする、彼/彼女の髪事情

服やバッグと同じように、スタイリング剤だってシェアする時代。例えば、いつも一緒にいる彼と彼女、同じ『クールグ...

髪の毛の侵入と汚れを防ぐ靴カバー『シューズアーマー』...

髪の毛の侵入と汚れを防ぐ靴カバー『シューズアーマー』...

美容師の快適で洗練されたサロンワークを演出する革製品ブランド「aruci」。エプロンやシザーズケースなどが人...

【ルベル×imaii×HAIR MODE】『エドル』...

【ルベル×imaii×HAIR MODE】『エドル』...

色を楽しむルベル/タカラベルモントのヘアカラーブランド「edol(エドル)」から、その髪色を長くキープするた...

<連載②回>美容師なら知っておくべき「美容室の医学」...

<連載②回>美容師なら知っておくべき「美容室の医学」...

医師が薬の効能と副作用を患者に説明するように、美容師は、薬剤・薬液が髪や頭皮、体全体へ与える影響を熟知し、対...

頭皮を育む最新毛髪科学【Lesson1】 監修_ ル...

頭皮を育む最新毛髪科学【Lesson1】 監修_ ル...

最新のヘアケア研究では、髪の土壌である頭皮をケアして髪質改善を狙う方法に注目が集まる。その考え方を理解するた...

magazine

pagetop