メンズ客の“なりたい”が必ず見つかる100スタイルを...
毎回好評の『メンズヘアカタログ 男髪コレクション』が今年も発売。ますます多様化が進む男性のライフワークに伴...
“男性客は浮気をしない”というのは本当だろうか。
昨今は老舗百貨店においてはエグゼクティブ層を狙ったメンズ館に注力していたり、美容分野においては男性向けの化粧品ブランドが好調であったりと、意識高い系男子を取り込もうとういう市場構図が確立しつつある。男性はモノに対するこだわりから、一度気に入るとリピーターになる傾向が強く、いろいろな良いものを試したいという層が大半を占める女性よりも、ターゲットを絞りやすいというのだ。
ヘスタイル、ひいては美容サロンにおいて、その傾向は通用するのか?
(株)リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミーの調査によるサロンユーザー調査「美容センサス2021年上期」によると、利用サロンの使い分けについて以下の通りの結果が出ている。
男性 女性
・基本的に1つのサロンを使い続けている 67.6% 65.3%
・ある程度決まったサロンはあるが、 19.9% 19.7%
ときどき新しいサロンを使っている
・2~3サロンを目的に応じて使い分けている 5.0% 4.6%
・特に決まったサロンはない 7.4% 10.4%
(毎回、新しいサロンを使っている)
と男女の数字に大きな違いはなく、男性客においても浮気性の顧客は一定数存在するのである。男性客が女性客よりリピーターになりやすい、という傾向は美容サロンには当てはまらないということになるわけだが、そう決め付けるのは早計だ。
それは同じ調査を少し遡った「2012年上期」では、男性客がサロンに対する価値を聞いた設問において、理容サロンユーザーと美容サロンユーザーでは大きな意識の違いがあるということが、結果をまとめた下表から見て取れる。
理容サロンユーザーの男性が求めるのは、メインメニューが「調髪」である通り、身だしなみの範疇で技術の「高さ」「安心感」を求めているのに対し、美容サロンユーザーは、技術の高さはもちろんヘアスタイルが「センス良く仕上がる」ことを強く望む傾向が強い。そこには、自分のセンスに近い、あるいが似合うデザインを提案してくれる美容サロン、美容師を求める強い意志が垣間見られ、センス的な波長が合ったとするとコアなファンになる可能性は高い。
そこは理容のテクニックを取り入れながらも、美容ならではのアプローチによるデザイン提案が必要で、技術の引き出しは多ければ多いほど、チャンスの幅は広がるというものだ。
ではどこから手を付けていくのかということで、やはりできるだけ多くのデザインパターンをインプットするのにヘアカタログは最適だ。ということで取り出しましたるは『男髪セレクション 2021 SUMMER』(女性モード社刊)。すでに暦は秋に差し掛かっているが「2021 SUMMER」というのは、発刊時期の記号のようなものなので無問題。
「清潔感バツグン! 刈り上げメンズショート」のタイトルで人気のフェードスタイルを大特集した内容となっている。“フェードを制する者は、メンズ客を制す”という格言があるかどうかは定かでないが、ひと口に“刈り上げ”と言っても、高さや刈り込みの角度によって仕上がりのイメージは大きく変わる。それらをバランスよくコントロールすることで、男性客の心をガッチリつかむチャンスは広がるはず。
『男髪セレクション 2021 SUMMER』はカタログ編とテクニック編の2冊セット。カタログ編では刈り上げプラスアルファ(カット・パーマ・エッジィカラー・ビジネス)で分類した46スタイルを収録。似合う顔型、髪質が一目でわかるチャートも添えられている。
後半の企画、「パーツカタログ」は刈り上げスタイルを角度別に一覧化。イメージの比較やデザインを組み合わたいときに大いに役立つツールとなっている。
もう1冊のテクニック編は、カタログ編に掲載されたフェードスタイルのテクニック&レシピはもちろん、メンズヘアの名手である4人のスタイリストが、フェードスタイルに一味加えてデザイン性を高めるマル秘テクニックを紹介する。
『男髪セレクション 2021 SUMMER』の中でも、プラスアルファの一要素となっていた「メンズパーマ」。ファッション意識の高い若い男性を中心に、2021年のトレンドとしても注目度は高そう。その好奇心を揺さぶるプロの提案をすることで、お客さまの評価はうなぎのぼりに上昇することは間違いないだろう。と、そんなところへ『メンズパーマのヘアカタログ2021-2022』(女性モード社刊)が!
その内容は、第1章のデザイン集において「スタンダードショート」「マッシュショート」「パーティングスタイル」「ビジネス」と4つのスタイルとパーマの組み合わせによる40スタイルを掲載。各スタイルには『男髪~』と同様、似合う顔型と髪質のチャートが添えられている。
そして第2章では、第1章のスタイルをシーンによってイメージチェンジできる「ON↔OFF スタリングチェンジ」として、スタイリング術を紹介。サロンワークにおいてお客さまにアドバイスすることで、信頼関係はさらに深まるはず。
後半のテクニック編は、「ツイスト+ピンパーマ」「ツイストスパイラル」「波巻きパーマ」「骨格補整のパーマ」「2WAYをかなえるパーマ」と、最旬のメンズパーマスタイルに欠かせない技術解説が満載だ。
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