ヘアスタイル

パーマスタイルの魅力をもっとお客さまに伝えるための使えるテクニックが満載『パーマのヘアカタログ2022』

　パーマのヘアデザインをもっと見たい、という美容師の皆さまの声に応えて『パーマのヘアカタログ』最新2022年版が発行。ここ数年、人気が高まっているパーマをベーススタイルのみならず、スタイリングチェンジやアレンジなど、お客さまにとことん味わってもらうための提案を誌面に盛り込んだ。

令和のパーマをリードするトップサロンが最旬パーマを提案

　長らく低迷というトンネルが続いていたパーマ市場も、ようやくその出口が見えてきたのか。6月に行われた日本パーマネントウェーブ液工業組合の総会において、パーマ剤の出荷額・量に関わる独自の統計データから、2021年の数字には下げ止まりの傾向が見られるとの発表があった。

　アフロやドレッドといった、分かりやすいパーマスタイルが大流行しているわけではないが、お客さまの個性を引き出すイメージづくりや、髪の動きの表現において、幅広くパーマのテクニックが必要になる場面が増えている。

　またメンズパーマでは、韓国アイドルに見られるセンターパートのクセ付けにポイントパーマが注目された他、パンチパーマに再燃の兆しがあることも一つの要因として挙げられるのだろうか。

ウェーブ工組第57回総会を開催、前年度実績からパーマ剤出荷実績の下げ止まりを示唆

　美容師の世代によっては、あまり熱心な技術指導を受ける機会がなかった人が多い層もあるというパーマだが、確実にその潜在需要は掘り起こされており、メニューの組み合わせによって高客単価を得られる可能性が高いので、苦手意識を感じていては実にもったいない。

　というわけで、パーマデザインの引き出しをもっと増やしたいという方にとって『パーマのヘアカタログ 2022』は大いに役立つ誌面構成でお届け。

　まずは、令和パーマのトレンド分析から、先述した通り明確なパーマスタイルとしてのブームが到来しているわけではないが、人気のヘアスタイルの傾向として「ウルフ×パーマ」「強めのリッジ×ウエーブ」「ナチュラル×美フォルム」「韓国風×ツヤ感」というキーワードをピックアップ。「クールでナチュラル」な大人っぽさを手に入れる～という本書のコンセプトが浮かび上がった。

▲導入はパーマスタイルのトレンドを掴むところから。

　それらを踏まえたヘアスタイル集のコーナーでは、Short & Bob、Medium & Longと大別し、40スタイルを掲載。さらにその中から、セルフでも可能な「スタイリングチェンジ」と、さらにヘアスタイルの可能性を広げる「アレンジテクニック」を各6点のベーススタイルで紹介。アレンジスタイルは、美容師の手による「サロンアレンジ」と自宅で可能な「セルフアレンジ」の2パターンを披露する。

▲ヘアスタイル集のベーススタイルから、セルフのスタイリングチェンジをアドバイス。

▲アレンジテクニックは「サロンアレンジ」と「セルフアレンジ」の2パターンを掲載。

　後半のテクニックページは、掲載全スタイルのカット展開図とパーマレシピ・技術ポイントがまとめられた他、ヘアスタイルを担当した美容師がパーマデザインの表現に用いた、サロン独自のテクニックを「今知りたい！ 8つのパーマテクニック」という一企画として、以下の通り公開している。

❶ミドルダメージ毛にコテ巻き風のリッジ感があるカールをつくる
　［コテ巻き風パーマ］SHEA
➋ねじり＆フラットを混合し波巻きデザインに
　［進化系・波巻きパーマ］apish
➌リバースとフォワード巻きで韓国風の大きめS字パーマに
　［韓国風 & S字パーマ］Violet
➍プレスしてツヤを出すカールアイロンを使ったパーマテク
　［アイロンパーマ］ALICe by afloat
➎カット＋シンプルな平巻きでパーマの効果を最大限に
　［シンプル巻き］Double
➏ブリーチ毛と質感をそろえるダブル還元&薬液選定
　［ブリーチ毛へのパーマ］HEAVENS
❼根元の立ち上げと面を意識した太めのロッドがカギ
　［お悩み解決①～適度なボリュームと毛流れを実現］MAGNOLIA
❽ホット系パーマ施術と中間巻きで適度なボリューム感を
　［お悩み解決②～乾燥毛にボリューム感を生む～］MAGNOLIA