• ヘアスタイル

トップヘアデザイナー20名、2022年に掲げる目標・テーマ【前編】
~ニューノーマル時代を読み解く注目点とは?~

新型コロナウイルス感染拡大の影響で停滞感が拭えなかった2年間。
そういった中でも水面下では、凄まじいスピードで時代の変化・仕組みの進化が構築されてきた。
新型コロナ第6波が広がりつつある中で、
トップヘアデザイナーはどんな時代の到来を描くのか。
新年に向けた抱負と現在の関心事を伺ってみた。

2022年の気分を一言、直筆でいただきました。

HEAVENS 代表
小松 敦

2022年の気分を一言、直筆でいただきました。
2022年の気分を一言、直筆でいただきました。

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

平和や平穏の大切さに気づく。 特に大きな良いことがなくとも、何げない毎日の暮らしの価値にありがたさを感じること。特に僕ら美容師という職業が生活に必要とされていることに心より感謝。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

若いとどうしてもダイナミックな成果を望むが、美容は一生をかけて臨む仕事だと思う。エッセンシャルワーカーに近い存在としての地域での生き方を模索する必要性を感じる。トレンドやサクセスだけではない価値の追求もSDGs につながると感じる。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

これは雑誌の使命感としては、あって当然ではあるテーマ(コンセプト)だとは思うが、これからは共存共栄の時代。“いちばん”とか“圧倒的”とはどういう意味かも同時に考えることも大事。 この答えとしては、何かしらの独自性をはっきりと打ち出すことにつきます。 これしかない。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

長く続けてきたことを整理して、今後の美容師さんのためになる生き方をしたい。 より効果的に効率よく「動く」ことを課題にしたい。 自分だからできることに磨きをかける。生涯これでしょう。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

AI。
化学などの世界だけでなく文化や経済の世界でリアルな人の脳と人工知能では、今後の経営判断や教育的視点でどういった違いが出るのか? その可能性を観てみたい。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

自分としては変わらず『Leica』(カメラ)です。
それはつまり文化的な伝統と革新だからです。  

 

MINX 取締役
菅野久幸

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

美容と向き合う意識、人間力の向上、技術向上に対する美容師の二極化。 自由に撮影ができない、緊急事態宣言の影響でサロンでの自由度が低い! そんな理由により怠けてしまう美容師。早く帰宅することに慣れ、技術力が低下。 先輩や役職者とのコミュニケーション不足から来る人間力の低下。
その反面、変わらず努力したスタッフはコロナが落ち着いてきた今年、飛躍につながっている。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

リモート会議や営業時間の短縮などで、営業時間、残業、拘束時間について考えるきっかけとなり、働き方改革や、新たな生産性向上の模索。オンラインサロンの有効利用、マニュアルの動画化、サロン内のDX 化はマストになっている現状がある。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

こんな情報が溢れる時代だからこそ、多くの情報を分析、整理した独自のトレンド感覚が必要になる。その中で骨格、髪質、顔型にフィットさせていくことが必要。 技術的な部分では今後は若い世代のレイヤーを切り切れる技術力が必要。
切りっぱなしのトレンドの影響か?? 業界のカット技術の低迷を感じるので、今、改めて技術レベルを向上させる。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

自身の活動で都内11サロンの皆さんと構成している「パーマイノベーティブ project (パーマ革命会)」。
コロナの影響でできなかったセミナー、イベントを若い世代のスタイリスト、アシスタント、美容学校生にパーマの良さや可能性、デザインを広める動きを再始動していく。
社内のダイバーシティーとインクルージョンをさらに考えていく。
アフターコロナで変化した顧客ニーズ、デザインの方向性について考えリブランディングしていく。
サロンのコンセプトを改め、原点に帰り再構築する。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

「ダイバーシティー& インクルージョン」について自分なりの答えを見つける。
美容業界の働き方の概念が崩れつつある今、20代の美容師が求める働き方改革とその先にある可能性を考えたい。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

「バンクシー展覧会」を観に行った。
ストリート感と社会性、ある種のアンチアート。70年代のU.K. PUNK ロックのような世界観に感激した。

 

gem hair & makeup
代表
森川丈二

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

コロナ前より少しずつ感じていた方向性に大きく進んだ。
自分らしさをより充実させること。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

リモートワークの拡大と定着が一般的となる中、美容師は主な業務が対面となるため、ダメージは大きかったが、デザインの提供だけなく、ストレス緩和の役割を大きく果たせたと感じる。幅広いニーズへの対応力が問われる。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

さまざまな社会・環境の変化に対応しつつ、顧客1人ひとりに向き合える力。人間力が大切。
自分自身とも向き合い、進化、深化を止めない向上心。独自性は守りながらも周りの風を感じること。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

変わらないこと、変えてはいけないことを明確にし、伝え続けること。よりスピード感が上がる。時代の流れを感じ、しっかり捉える。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも) デジタル、バーチャルが進む中、手作業、手仕事(金つぎetc…)が注目されている。美容も同じ、人から生まれる力は特に今だからこそ大切だと感じる。  

 

Nicole.代表
西村晃一

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

美容師でよかった。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

変えないとこは変えない。変えるとこは変える。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

一生懸命にすること。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

自分らしく頑張る。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

素敵だなと感じる人達。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

Netflix

 

DADA CuBiC アートディレクター
古城 隆

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

人と人との繋がりの大切さを改めて感じました。やはり私たち美容師の仕事はいかにお客さまとの信頼関係を築けるか、そして自分じゃなきゃダメという存在になれるかが大切です。そして長くお客さまとお付き合いできる美容師になることが大切です。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

美容師としての働き方がより多様性を見せるのではないでしょうか。いろんな価値観を理解しながら、時代の流れに身を置くだけにならなように、組織、個人での判断力、そしてぶれない軸を持ちながら、柔軟であることが必要だと思います。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

とにかく一生懸命やることです。そして、自分が選んだ美容師という道をどれだけ真剣に歩めるか。そこに覚悟があるか。美容師という仕事に対する価値観や働き方は大きく変わっている時期ですが、いつの時代も変わらないのは、覚悟を持ってやり続けた人が、成功する世界だということではないでしょうか。
旬になることも大切ですが、自分の武器を見つけ、長く活躍できる力を身につけることが大切です。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

これまでと特に変わりはありませんが、クリエイション活動の活性化。表現するということは美容師にとって大きな力となる可能性を持っています。今は現実しか見えにくい時期かもしれませんが、クリエイションには夢があります。夢を追うことで現実がより充実してくるのではないでしょうか。
あとはやはり内部の強化です。2022年で25周年となるサロンの将来のビジョンを、スタッフと共有していきたいです。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

環境問題。さまざまな商材を扱う美容業界でも、今後より環境に配慮していくことが大切かと思います。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

やはり自然が一番です。こういう時こそ自然を見てリラックスして、今は自分自身のケアをすることがとても大切に思えます。

 

LECO 代表
内田聡一郎

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

健康が最も重要だと改めて痛感しました。みんなが健康であった上で社会は成り立つということ。最近は身体も心も健康なことをより意識する重要性を感じています。まさにウェルビーイングという言葉をとても考えるようになりました。そのために何を優先すべきか模索中です。
美容師において言うと、気分をあげて心が健康になるというお手伝いができるという素晴らしさをつくづく感じました。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

コロナで移動ができないことにより、どの業界もDXが叫ばれた1年でしたが、プロダクトのDXは飛躍的な成長を感じた一方で、やはり箱物ビジネス、現場主義の仕事においては課題が大きく残った1年になりました。とりわけフェイスtoフェイスの仕事のデメリットを業界全体で解決しなくてならないと思っていますが、正直なかなか難しいところです。
今後は薄利多売をせずに単価をしっかり頂いて、少数のお客さまを担当していく高単価マンツーマン美容師が増えていくと思っています。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

寄り添って導ける美容師になるということではないでしょうか。悩みを解決することと、解決した先にその人がワクワクできるような提案力やトレンドを生み出す力を兼ね備えることが重要だと思っています。
そのために日々コツコツとやるべきことをやっていける持続力を持てるかどうかだと思います。
すぐに模倣し、売れるものに飛びつきやすい昨今ですが、突き詰めて継続し、
進化する努力を怠らない人は必ず町いちばんになれるはず。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

ピッチャーにもキャッチャーにもなれる人をテーマにします。しっかり投げる、狙って投げ込めるスピードと精度を高めつつ、時に誰かの投げた球をガッチリ受けられる技量を身につけたいと思っています。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

カラー成熟期におけるさらなるカラー進化。各メーカーの処理剤、カラープロダクトの進化に注目します。
個人的にもさまざまなプロダクトをリリース予定です。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

いろいろありますが直近で言えば劇場版アニメ「犬王」が観たいです。「映像研に手を出すな!」のアニメ化を大成功させた湯浅政明監督と松本大洋キャラクター原案というタッグで、女王蜂のアヴちゃんが主人公役ってことでめちゃ楽しみです。

 

(株)資生堂 トップヘアメイクアップアーティスト
SABFA校長
計良宏文

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

自粛期間や、リモートでの仕事を通して、本当に必要なものとそうでないものを見極めることが重要だと感じました。時代の変化が急激に加速する中、自分たちは何ができるのか、また何を求められていて、それに対応していく術を持っているか。
この不確かな時代にこそ“ホンモノ”の力が必要だということを実感しました。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

美容業は比較的アナログな仕事ですので、時代の潮流に流され埋もれていく怖さを感じています。人々の気持ちの変化をいち早く汲み取って、寄り添うことができる仕事ですので、きちんとした意思を持って自らをブランディングすることで、時代を明るい方向へと導く存在になってほしい。そして人々の心を豊かにしていってほしいと願います。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

顧客分析も必要だと思いますが、何より、どんなサロンにしたくて、どんなお客さまに来店してほしいのか、というブランディングが大切だと思います。ヘアデザインが支持されるヘアデザイナーになるためには、それ相応の努力が必要です。
腕を磨き、知識を深め、感性を高めて情報に敏感で、かつ接客が上手。そんな人が町いちばんのヘアデザイナーになれるのだと思いますが、自分ひとりだけで頑張る必要はないと思います。
その町の他のサロン、あるいは全国のサロンと連携し、情報収集したり切磋琢磨したりすることが、美容界全体の底上げになると思いますし、素敵な人であふれる町になると思います。
「その町を歩く人たちが素敵なのは、その町の美容師さんが素敵だから。」

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

SABFA校長として、美の世界をリードする人材を輩出するために、技術だけでなく、美容という文化を社会的な価値として高めていく役割を担えるよう、自身も成長し続けたい。また、もっと学びたい、成長したいと願う多くの美容技術者のために尽力したい。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

中里唯馬氏(YUIMA NAKAZATOファッションデザイナー)
日本人としてパリオートクチュールコレクションに参加。環境問題への取り組みから、サスティナブルな服づくりを積極的に進めるほか、芸術祭への協力や、後進育成のためのファッションフロンティアプログラムを進めるなど、幅広い活動を展開。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

『花椿ト仲條』(仲條正義著、ピエ・ブックス)。2021年10月にこの世を去った、グラフィック界の巨匠、仲條正義氏が1968年から2008年の40年間にアートディレクターとして手掛けた「花椿」のアートワークをまとめた本。
デザイン、ファッション、ヘアメイクと、今観ても新鮮に映るビジュアルが素晴らしく勉強になります。

 

ROOTS 代表・Director
加藤孝子

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

家族や友だち会えない中、リフレッシュのためサロンに来店!! 美容師という仕事に感謝するととも、信頼されている有難さを感じました。
施術だけでなく、人と人との関係性、接客しているようで、自分がたくさんのお客さまから癒やされている。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

技術はもちろん、接客の大切さ!!
1人ひとりのお客さまに携わる時間と、トップスタイリストがしっかり向き合う!!

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

『初心 忘れるべからず』自分が初めてサロンに行った日を思い出し、「憧れ」「尊敬」、いつもワクワクする技術・トークが大切!!
年齢・性別問わず、オールジャンルのカットデザイン力が大切!! お付き合いの長いお客さまこそ、新しいヘアスタイル提案をしっかり行う。
新しい技術、新しい情報に敏感に反応して、年齢層・性別を問わず幅広く発信していくモチベーション高め、Happyオーラを放てるようになること。
そのためネガティブな単語は抹消します!!

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

今回、コロナ禍の中でデメリットだけではなく、私の中ではメリットもたくさんありました。信頼してくださるお客さまがいたからこそ、2020年~’21年は、サロンワークを休むことなく営業していました。安全対策をしっかり取り、マンツーマンで技術と接客を提案させていただき、お客さまがいる喜びと感謝の一言!!
これからも、外部のお仕事も大切ですが、サロンワークを中心に、営業時はトレンドをしっかり押さえた技術と接客で、お客さまと向き合いたい。
もちろん営業時間外では、メディアの仕事やセミナーにも積極的に取り組み、女性美容師として、コロナの2年間を穴埋めできるような指導をしていきたい。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

同世代の理美容師

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

最近ではありませんが、常にアドベンチャーでワクワク
『NATIONAL GEOGRAPHIC』『THE HISTORY CHANNEL』『Discovery CHANNEL』

 

snob 代表
金谷二郎

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

美容の仕事は、目まぐるしくトレンドが変化するので、常に自分の技術とセンスを洗練させ続けなければならないですが、一昔前までは、質より量でカバーするという選択肢も許されていました。しかし昨年から、より限られた時間の中でいかに質を上げていけるか、という方向に変化しています。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

日々行われるサロンワークの質を上げるために、美容以外の業種から、新しい価値を見出して、積極的に取り入れ、社会的に価値を得るためにも、いろ
いろなアクションを起こしていくべきと考えます。次世代を育て、引き上げることが必須!!

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

技術×感性×情熱=デザイン力! と相手(お客さま)の立場やライフスタイルを敏感に感知し、少しの変化と自分での再現性があるヘアを提供できる人が、街一番の美容師になるために必要と考えます!

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

関西エリア中心に、今年から会社を任されましたので、私たち発信で、今までのsnobの軸は大切に継承しながらも、エリア活性化、美容の発展に寄与し、新しい風を吹かせて、全体を盛り上げる一翼となれれば!!

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

新しく日本のトップが変わることにより、日本がどのように良い方向へと進んでいくのか? 国民の期待を上回るような、アイディアと行動、結果が出るとうれしい。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

映画『ナイロビの蜂』(社会派ヒューマン)、今の時代を彷彿とさせるような、いろいろ考えさせられた名作です。
書籍『Day 1(デイ・ワン)毎日がはじまりの日』(ジャスパー・チャン著、PHP研究所)、アマゾンジャパンの社長が書いたイノベーションや組織運営のあり方が学べる本。丁寧に分かりやすく書かれていて、勉強になりました。

 

vetica Top Director
高木貴雄

Q1.コロナ禍で気づいたこと(生き方や仕事観について)

コロナ禍になり、予想以上にお客さまは激減しました。そうなった時、今まで通りの技術、またサービスではダメだと思い、ワンランク上の美容師になるようスキルアップを図りました。人間としても、会う人会わない人をふるいにかける人が増えてきていて、自分の中でもこの先に自分にとって大事な人なのかどうかを判断していた。

Q2.アフターコロナにおいて美容業界はどう変わるか? または変わるべきか?

やはり都心に来るのはまだ怖いというお客さまは、地元もしくは、ご近所のサロンに行く機会が続きそう。そうなることで都心のサロンも価格勝負をするサロンが今まで以上に増えそうな予感がしています。
もちろん、値段を下げるのが悪ではないと思いますが、値段を下げないなら技術、サービスにより一層責任を持つべきだと思います。今まで以上の高付加価値を持たないと、その価格競争の波に乗らないサロンは厳しくなりそう。

Q3.月刊「ヘアモード」のコンセプトである“町いちばんのヘアデザイナーになる”(ヘアデザインでお客さまから支持を得る)ために必要なことは何か?

2つ程。「愛を持つ」「他に無い武器を」 です!
どこで美容師をしていても、いくつになっても、しっかりと美容に愛を注いで、その技術を愛を持ってお客さまに提供する。結局お客さまに来店していただかないことには意味がない。
あとはシンプルに、他店にない武器を持つこと。
奇抜がいいとか、個性的だとか、それが全てではなく、単純に自分のスパイスをどこまで追求し続けられるか。

Q4.これからのご自身に掲げるテーマ(2022年以降の活動の方向性)

「脱!飽和」です。自分自身、技術においても作品においても、SNSも……、全て飽和している感じがします。何か新しいヘアスタイル、物、事を創造してアウトプットしていかないという焦りがあります。自分のこの先においても、美容業界のためにも“脱飽和しないといけない”がテーマです。

Q5.現在注目している、または今後の動向が気になること(人・物・事など)

内田聡一郎さん。元上司だからとか関係無く気になります。スピード感、ジャッジの正確さ、未来像への明確なステップアップ、もちろん作品も、全てにおいて放っておけない存在です。人として、生き方の参考にしています。

Q6.最近目にしたもの、触れたものの中で、広くおススメしたいもの(映画・書籍・アート・ネット動画など何でも)

伊藤羊一さんの『1分で話せ』(SBクリエイティブ)という本。
物事を人に的確に伝えるノウハウが分かりやすくまとめられている。

<<以下、後編に続く>>

2022.01.06
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