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「この町いちばんのヘアデザイナーになる!」をコンセプトにリニューアルした月刊ヘアモード誌上で、2021年8月号より2022年1月号まで6回連載された『誌上MINXアカデミー』が単行本化。『MINXカットアカデミー』が1月25日発刊となった。著書の土屋サトル氏は、創業者の高橋マサトモ会長がその土台を築き、岡村享央社長が磨きをかけた『MINX』カットベーシックの伝承者として、社内カット講師の育成を担うカットマイスターの一人。売れる美容師が備えるべき大事な要素を厳選し、この1冊に凝縮した。
その技術の一端を学びたいと多くのサロン・美容師が「MINXアカデミー」の門戸を叩く。とりわけカット技術の定評は高く、技術を感覚や経験に頼ったものではなく、体系化して理論的にまとめられたオリジナルのカットマニュアルは、美容専門学校の教材としても取り入れられているという。
MINXアカデミーにおいて、主にカット講師として高い支持を得ているMINX銀座店ディレクターの土屋サトル氏。前述の通り、社内カット講師の育成も担うほどマイスターとしての厚い信頼が寄せられている土屋氏だが、それだけにとどまらず、黒髪圏の日本公認「美容インストラクター」資格の普及活動を行う(一社)アジアビューティアカデミー(ABA)において、理事・教育委員長を担っており、これまで6カ国、延べ1万人以上のセミナー講師を担当した。
カット講師として土屋氏にオファーが殺到する理由として、やはり解説が分かりやすく理論的な説得力があることが挙げられるが、単に言葉による説明だけでなくビジュアルとしてデザインの仕組みを可視化することにも長ける。月刊「ヘアモード」で『誌上MINXアカデミー』が連載される約1年前、同誌2020年7月号より10月号まで「描ける! 分かる! 切れる! 『カット図』描き方講座」の4回連載を担当する中で、カット展開図によるヘアデザインを分析によってカットの精度を高め、ヘアスタイルの再現性を高められることを示した。
その要素は今回の著書『MINXアカデミー』においても取り入れられており、技術を点検しながらのレッスンに活用できそう。その内容は、タイトル通りMINXにおけるカット教育のカリキュラムに沿った構成となっている。同サロンでは、カリキュラムをA~Dの4つのカテゴリーに分類しており、「カテゴリーA」は、グラデーション系を中心とした普遍的なヘアスタイル、「カテゴリーB」は、レイヤーベースの汎用性の高いスタイルと毛量調整のマスター、「カテゴリーC」は、ヘアスタイルの構造を読み解いてカットプロセスを組み立てるデザインプランニング。そして「カテゴリーD」は、モデルに対する似合わせと素材対応」を実践する。連載企画においてはA~Cで構成され、特にCにおいて、ヘアスタイルを分析し、カット展開図に描き起こすスキルが必要になってくる。
単行本化で追加された新要素は「カテゴリD」のモデルを使ったケーススタディ。実際の来店を想定しカウンセリング、デザイン提案、オーダー決定のフローを経て、施術プランを立て、技術プロセスの実践へと移行していく。
MINXでは、スタイリストデビューまでに身に付けるべくカテゴリA~Dのレッスンを、デビュー後にも定期的に受け、技術の再点検をしているという。
「美容師が、移り変わりの激しいヘアトレンドをけん引していくには、確かな技術に裏打ちされた、揺るぎない自信を持つことが必要。その自信の源となるのが、丁寧に技術に向き合い、できなかったことをできるようにしてきた、それまでの道のりに他ならないのです(著者:土屋サトル氏のあとがきより抜粋」
同著は単に技術を身に付けるという目的だけでなく、繰り返し読み、レッスンし、一つひとつの要素に対する理解度を高めることで、美容師としてどのよう成長を見据えることがきるのか。時代の変化に対応した内容でもある、というメッセージを添えている。
《著者プロフィール》
土屋サトル
つちや・さとる/長野県出身。長野理容美容専門学校卒業。1998年、『MINX』入社。
現在、同サロン取締役・銀座店ディレクター。
ABA(Asia Beauty Academy) 理事・教育委員長。
グローバルスタンダードのカット技術を誇り、世界中からオファーが殺到。
これまでに延べ1万人、世界6カ国でセミナー講師を担当。
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